ChatGPTの進化が止まらない!All ToolsとGPTsの衝撃

ChatGPTの進化が止まらない!All ToolsとGPTsの衝撃

 AIの世界は日々進化しており、私たちの仕事にも大きな影響を与えています。特に、OpenAIのChatGPTが最近受けたアップデートは、製造業においても大きな波紋を広げているようです。

 そこで今回はどんな最新機能が追加されたのか、それがどのように私たちの仕事を変える可能性があるのか。それを簡単に、わかりやすく解説していきたいと思います。ぜひこの記事を読むことで、ChatGPTの進化がもたらす製造業の未来について、一緒に考えていただきたいと思います。

 それでは今回も読み終えるまでのお時間、しばらくお付き合いいただくと嬉しいです。

目次

ChatGPTの最新進化、何が変わったのか

 今年に入ってからスタートしたChatGPT旋風ですが、つい先日に大きなアップデートが発表され、すでに実装されているようです。使っている方はすでにご存じかと思うのですが、まだの方にとっては脅威そのものでしかないですよね。では、どんな最新進化が図られたのでしょうか?勉強していきましょう。

ChatGPTの8月の進化①GPT-4V

 これまでのChatGPTは、主にテキスト(文字情報)のみを扱っていました。でも、8月に発表されたGPT-4Vでは、画像も理解できるようになりました。例えば、ある部品の写真を見せれば、その部品が何であるか、どのように使われるかについて、ChatGPTが教えてくれるようになったんです。これが製造現場でどれだけ役立つか、想像がつくでしょうか。

ChatGPTの8月の進化②Advanced Data Analysis(旧 Code Interpreter)

 そしてさらに同8月にAdvanced Data Analysis(旧 Code Interpreter)という機能実装により、エクセルデータなどをアップしたうえで、こちらの要望に合わせてPythonを自動で走らせてくれるようになりました。これは品質データをアップそれば、そのままグラフを書いてくれるすごい機能です。これを活用すれば、日頃のデータ分析に、もう専門知識は必要ないですよね。ただし、ちゃんと動かすにはコツが必要です。それはいずれまた別の機会にお伝えしましょう。

「All Tools」と「GPTs」の基本的な説明

 そして今回10月末にて、新たにChatGPTに「All Tools」と「GPTs」という二つの新機能が加わりました。それでは、これらがどんなものか、簡単に見ていきましょう。

 「All Tools」は名前どおり、ChatGPT上で個別に分かれていた機能を一つの場所で利用できるようになりました。これにより、検索、画像のアップロード、グラフ作成など、さまざまな作業を1つのチャットの流れの中で使うことができるようになりました。これは、特に多忙な製造業の現場で、時間を節約し、作業効率を高めるのに役立ちますよね。

 一方、「GPTs」は、あなたの仕事に特化したChatGPTを作れる機能です。これまでのChatGPTは万能ですが、特定の分野や用途に特化したモデルが作れるともっと便利になると思います。たとえば、特定の機械の操作方法やトラブルシューティングに特化したChatGPTを作ることができるのです。これにより、製造現場の作業者が直面する特定の問題に対する迅速かつ正確な解決策が得られる機能を、簡単に実装できるようになります。これはすごいことですよね!ではこれら2つの機能ももう少し詳しく紹介していきましょう。

「All Tools」の紹介:製造業の作業効率を変える可能性

 製造業の現場は、常に時間との戦いです。緊急の問題が発生したり、急な顧客の要望に応じたりする必要があります。ここで「All Tools」の登場です。この機能は、ChatGPTをさらにパワフルで効率的なツールに変える鍵を握っています。

「All Tools」の具体的な機能とその利用例

 まず、「All Tools」の大きな魅力は、さまざまな機能を一つのチャット内で完結できる点にあります。これには、以下のような多くの機能が含まれます。

  • リアルタイム検索: 例えば、ある機械の修理方法や部品の交換手順をすぐに検索できます。製造現場で迅速な情報収集が求められる際に、非常に役立ちます。
  • 文書や画像のアップロードと分析: 故障した機械の部品の画像をアップロードして、その問題点を特定するような使い方ができます。これにより、トラブルシューティングがより迅速かつ簡単になります。
  • グラフ作成: 生産データや品質管理の統計をグラフにして、わかりやすく表示することが可能です。これにより、データをもとにした意思決定が容易になります。
  • 画像生成: 新しい製品デザインのアイデアを視覚的に表現したり、製造工程の改善案を示したりする際に使用できます。

 実はこれまで、これらの機能は個別対応であり、それぞれ独立したチャット内で使える機能でした。なのでリアルタイム検索して得られた情報から直接グラフ作成することができなかったので、情報を移し替えたり、データとしてまとめて再度アップする手順が必要だったわけです。これがワンストップになるのですから、相当な時間短縮が図れるようになりました。これはとても嬉しいアップデートです。

製造業の日常業務への応用可能性

 「All Tools」の持つこれらの機能は、製造業の日常業務に革命をもたらす可能性があります。例えば、生産ラインでの急な問題発生時、迅速な情報収集と分析がワンストップで対応できるようになり、トラブル発生から改善・対策までを最短時間で実施できます。また、製品の品質管理をより効率的に行うためのデータ分析や、新しい製品開発のアイデア出しでも専門知識も手間もかからないので誰でも対応できてしまいます。これは便利ですよね。

GPTsの魔法:カスタマイズで開く新たな可能性

 そして今回実装された「GPTs」は、まるで魔法のような機能です。これは、あなた自身が製造現場のニーズに合わせて、カスタムメイドのChatGPTを作ることを可能にします。さて、それがどういうことか、もう少し詳しく見ていきましょう。

GPTsの基本概念と機能

 「GPTs」とは、元々のChatGPTをあなたの特定の要望や状況に合わせてカスタマイズできる機能です。これにより、製造業の特定のタスクや問題に特化した、あるいは御社独自の特性に限定したChatGPTを作成することができます。例えば、特定の設備の操作方法を詳しく教えてくれるChatGPTや、自社独自の品質管理過程に関する質問に答えるChatGPTを作ることができます。

 この機能の素晴らしいところは、なんといってもプログラミングのスキルがなくても、誰でも自分の必要に応じたChatGPTを作れる点です。つまり、製造業の現場で働く私たち一人ひとりが、自分の仕事に最適化されたAIアシスタントを持てるわけです。いやー、すごい世界になったものです。

製造業での特化モデルの作成とそのメリット

 製造業での「GPTs」の活用は、業務の効率化や問題解決のスピードアップにつながります。例えば、あなたが取り扱っている特定の設備の技術的な質問に、専門家や詳しいヒトがいなくても、すばやく答えられるChatGPTを作ることができます。これにより、機械が故障した際のトラブルシューティングが迅速になり、生産の遅延を防ぐことができます。

 また、特定の品質管理基準に関する知識を持ったChatGPTを作れば、製品の品質を一貫して維持するのに役立ちます。これは、製品の品質向上と顧客満足度の向上に直接貢献しますよね。この使い方によっては、製造技術の伝承やマニュアルづくりなどの効率性がググっと近づきそうです。

実務への応用:ChatGPTの最新機能で変わる製造現場

 AIの進化は、私たちの仕事の仕方にも大きな変化をもたらしています。特に今回テーマとしてあげたChatGPTの2つの最新機能は製造現場の日常を一新するかもしれません。では、具体的にどのような変化があるのか、見ていきましょう。

製造業の現場でのAIの活用事例

 最新のChatGPTを活用することで、製造業の現場では以下のような事例が実現可能になります。

  • 故障診断の迅速化: 例えば、製造設備が突然止まったとき、ChatGPTに故障の症状を伝えるだけで、原因と解決策を提案してくれます。これにより、従来よりも迅速に問題を解決し、生産遅延を防ぐことができます。
  • トレーニングと指導の改善: 新入社員や未経験の作業者へのトレーニングにChatGPTを活用することで、より効率的で理解しやすい教育が可能になります。これにより、早期での作業の質の向上と安全性の確保が期待できます。
  • 品質管理の強化: ChatGPTを用いて、製品の品質管理プロセスを分析し、改善策を見つけ出すことができます。これにより、製品の品質を一貫して維持し、顧客満足度を高めることが可能です。

作業者の日常にChatGPTをどう組み込むか

 ChatGPTではスマートフォンのアプリで、口頭でのやりとりも可能となりました。その機能を現場に組み込むことで、作業者の日常はよりスムーズで効率的になります。例えば、作業手順の確認や安全対策の指示をChatGPTにスマホのアプリに問い合わせることで、迅速かつ正確な情報を得ることができます。また、日々の作業の中で生じる疑問や問題に対して、すぐに回答を得ることができるため、作業の中断を最小限に抑えることができます。もうホント、進化の具合に驚きますよね。

将来展望:製造業でのAIの役割と我々の使命

 AI技術の進化は、製造業に新しい可能性をもたらしています。でも、これからどんな未来が待っているのでしょうか?そして、私たち一般作業者は、この変化の波にどう乗っていけばいいのでしょうか?ちょっと一緒に考えてみましょう。

AI技術の進化が製造業にもたらす将来像

 AI技術、特にChatGPTのようなツールは、製造業における生産性の向上、品質管理の強化、安全性の確保など、多方面での改善をもたらします。将来的には、AIがより複雑な問題解決にも貢献し、製造プロセスの自動化や最適化をさらに進める可能性があります。

 また、AIによるデータ分析の進化は、製品の品質向上やコスト削減にも繋がります。これにより、製造業はより競争力を持ち、持続可能な成長を実現できるようになるでしょう。

ChatGPTを使う側は技術革新にどう対応すべきか

 このような変化の中で、私たちそれを使う側はいったいどうすればよいいいのでしょうか?

対応1:ChatGPTを仕事のパートナーに

 まずは、AI技術に対する恐れを捨て、これを仕事の強い味方として受け入れることが大切です。AIは、単なる機械ではなく、私たちの仕事をサポートし、より良い結果を出すためのパートナーです。

対応2:ChatGPTを使いこなす努力をする

 さらに、AI技術を使いこなすスキルを身に付けることも重要です。これには、新しいツールの使用方法を学ぶこと、データ分析の基本を理解することなどが含まれます。これらのスキルは、今後の製造業でのキャリアにおいて非常に価値があるものとなるでしょう。

対応3:AI活用を前提に業務や役割を見直す

 最後に、AI技術の進化に伴い、新しい業務や役割が生まれる可能性もあります。私たちは、これらの新しい機会と同時に生まれる変革・改善の負荷に積極的にチャレンジ・クリアし、自分たちの職場に溢れる仕事のバリエーションを豊かにしていく必要があります。つまり、変革に伴う痛みを積極的に楽しんでいく発想が必要だということです。しんどいけど、ワクワクもんです。

製造業でのChatGPT活用のための考え方

 さて、これまでにChatGPTとその最新機能についてお話ししてきましたが、ここで大切なのは「これからどうするか」ということです。読んでくださったあなたが、これらの情報をどう生かすかが鍵です。では、ChatGPTを製造業で活用するための考え方について、いくつかのポイントをお伝えします。

恐れずにトライしてみる

 新しい技術には、最初は誰でも不安や疑問を感じるものです。でも、大切なのは、一歩踏み出してみる勇気です。ChatGPTを使ってみることで、その便利さや可能性を実感できるはずです。まずは小さなことから始めてみてください。例えば、日々の業務での小さな疑問をChatGPTに投げかけてみるのです。

自分の仕事に合わせてカスタマイズする

 「GPTs」の機能を活用して、自分の仕事に特化したChatGPTを作ってみましょう。自分の仕事に合わせたChatGPTは、より効果的な助けとなります。例えば、特定の機械に関する情報を得るためのChatGPT、安全規程に関する質問に答えるChatGPTなど、あなたのニーズに合わせてカスタマイズできます。

仲間と共有し、一緒に学ぶ

 新しい技術は、一人で学ぶよりも、仲間と共有しながら学んだ方がずっと楽しく、効果的です。ChatGPTの活用法を同僚と共有し、どのように業務に組み込めるかを一緒に考えてみましょう。これにより、チーム全体の生産性が向上するかもしれません。

将来に向けての準備

 AI技術はこれからも進化し続けます。今のうちにChatGPTの使い方を学び、AI技術に慣れておくことは、将来の職場での成功につながります。常に学び続けることで、技術の進化に対応できる準備が整います。

まとめ:ChatGPTの進化を味方にするために

 今回日紹介したChatGPTとその機能は、製造業におけるあなたの仕事を大きく変える可能性を秘めています。新しい技術を積極的に取り入れ、これからの製造業を一緒にリードしていくために、いったいあなたは何をはじめますか?

 ぜひ今後も一緒に考えていければと思いますので、また最新情報について取り扱いたいと思います。

 もし、確認したいことがあれば以下まで気軽にZOOMでの無料相談をお申込みいただければと思います。

 滋賀県よろず支援拠点> https://www.shigaplaza.or.jp/yorozu/contact

※ 西本を指名すれば、全国どこからでも申込み可能です。

 それでは今日はここまでです。今後とも宜しくお付き合い下さい☆
 長文乱文を最後まで読んでくださりいつもありがとうございます♪
 すべては御社の発展のために、すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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