『QC活動なんて取り組んでもムダ』
『他に優先すべき仕事がある』
『いったい何の意味があるのか』
QC活動のメンバーもヒトなので
それぞれ多様な価値観をお持ちです
そのためどうしてもQC活動を
『やりたくないな』と思うヒトが
現れてしまうのは仕方がありません
しかもそういった思考って
伝染しやすいものでもあるので
強い職場づくりには賛成なのに
『自分だけが損をするのはいやだ』
と損得勘定が消極的行動を促します
ほんと、こういった困った状況って
多くの職場で起こっているんです
そんな時に有効な3つの行動を
紹介していきたいと思います
QC活動に消極的になる理由について
まずはなぜQC活動をやりたくないか
その理由から確認していきましょう
理由2:発表のための取り組み
理由3:全部後付けのストーリー
項目をみただけで消極的なことが
伝わってくるイメージがありますが
もう少し詳しく押さえていきます
理由1:やらされている活動
最初QC活動をはじめる前におおよそ
上司から相談があると思います
今度のQC活動のリーダー、あるいは
メンバーにならないか、と
そこまでは良いのですが
最初からテーマや目標を
指定されることがよくあります
それって業務上の指示であって
完全なやらされ仕事ですよね
上司からすると毎期の工場目標から
逆算する部門目標もあるため
QC活動でその後押しをしてほしい
その気持ちはよくわかりますし
組織としては正当なのだと思います
しかしQC活動はあくまでメンバーの
自主的な活動でなければなりません
そうでないと職場をよくしようと
奮起するメンバーの意欲は育たず
いつもの作業のように指示待ちに
なってしまい成長機会になりません
せっかくの彼らの成長機会を奪い
自分の点数稼ぎに走らないよう
アプローチ姿勢に注意したいところ
理由2:発表のための取り組み
一方で、QC活動は活動発表を前提に
タイムスケジュールが組まれます
人前で発表する機会があることは
自らの活動を振り返る機会として
とても有効ではあるので大賛成です
しかし活動発表をするだけの目的で
チームを発足させてしまうと
その活動を一瞬で形骸化させます
こわいですよねー
自部門からQC活動の実施発表をする
それは一定の評価はあると思います
ですがその活動発表だけがゴールで
資料が整っていて声が大きなヒトが
それらしい説明ができればOK
それって上司の点数稼ぎです
そんな目的があることを
うっすらでも感じ取ったとしたら
メンバーは一瞬で意欲ゼロです
そりゃそうですよね!
QC活動はあくまで自職場を
自らの手で良い状態にするための
貴重な成長機会であるべきです
なので上司はしっかりと説明し
活動を裏でしっかりサポートする
それくらいの位置づけが活動内容を
とても良いものに育て上げます
そうなって表彰されたら胸を張って
その上司の手柄で良いと思います
理由3:全部後付けのストーリー
そして最後の理由は最悪です
期中に何かの改善を行ったとします
それがある程度の成果が見込める
それをQC活動を行ったことにして
あとからQCストーリーにはめ込んで
誰が問題を見つけて
全員で要因を見つけ出して対策
そして標準化まで進めた実績として
でっちあげの報告をまとめあげる
そんなことをすれば組織は
あっと言うまに冷え込みます
その将来までの影響を考えると
本当に犯罪レベルではないかと
言いたくなるくらいです
本当にヒトを育てたいなら
企業の財産だと理念で語るなら
誠意とまごころを大切にして
節度ある判断をお願いしたいですね
メンバーを奮起させる3つの行動について
ではこれらの理由を押さえたうえで
メンバーを奮起させる行動について
紹介していきたいと思います
行動2:彼らの自主性にまかせる
行動3:見えない部分で支援する
どんな行動なのかもう少し
詳しく解説を加えていきます
行動1:職場を良くする使命を渡す
活動メンバーに対して直接
職場を良くする使命を渡すことが
彼らの意欲を最大化させる秘訣です
具体的には職場を進化させるために
このメンバーが選ばれたのだと
ぜひ部門のためにがんばって
成果をつかみとっていただきたいと
しっかり目を見て、ご本人の言葉で
伝える機会を設けることが大切です
それをしっかり受け取めた彼らは
かならず力を尽くしてくれます
そうすれば成果も出やすいです
知らない間にメンバーになっていて
とりあえず呼ばれたから会議に出席
てな状況は絶対に避けたいところ
行動2:彼らの自主性にまかせる
2つ目の行動は
メンバーを信じてまかせることです
ちょっと頼りないことろもあり
最初からすべてうまくいくことも
少ないかもしれないのは確かです
でも成長したご自身だって最初から
何でも完璧にこなせてきたわけでは
なかったかと思います
職場を良くする使命を渡して
必要な情報をしっかり伝達すれば
大きな間違いはないはずです
ただし、定期的な報告は受けないと
途中での方向修正ができませんので
進捗確認や相談はとても重要です
しかし頭ごなしに間違い指摘はせず
情報を提供して考え直すよう促し
彼らの判断力を育てる意識を
大切にしてください
行動3:見えない部分で支援する
そして最後の行動は
彼らの見えない部分で支援願います
検討時間の必要がある場合は
前もって残業時間の枠を用意する
他部門連携の時にはその部門長に
協力のお願いを先回りしてしておく
あるいは必要な情報を見つけて
リーダーに渡してみるなど
彼ら自身ではできなさそうなこと
あるいは彼らが活動を進め易いよう
体制を整えてあげておくと
これも成果が出やすくなります
今回のまとめ
QC活動の目的はあくまで
組織的な課題解決能力の向上と
関わるメンバーの成長機会の獲得
それが形骸化してしまっては
組織としてもっと大切な
成長エンジンを失うことになります
ぜひ目的を見失わず見つめることで
強い職場づくりを進めてください
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために