3s活動が理想的な工場づくりを目指すのに最適な3つの理由について

3s活動が理想的な工場づくりを目指すのに最適な3つの理由について

工場で働いているヒトはみんな
『働く環境』への理想があります

そんな理想的な工場は普通
だれかが自然と用意してくれるもの

そんな都合のいいことは
実は絶対起こらないって
だれもが知っているはずですよね!

 
そこでそんな工場づくりを進める時
この3s活動がとても最適である理由

それを今回お話していこうかと
そう思いながらキーボードを
叩いております、笑

今回も読み終えるまでの間だけ
しばらくお付き合いください

 

目次

理想的な工場づくりが進まない理由について

やはり誰が考えたって
『できるなら綺麗な工場が良い』
『みんなで協力できる空気』を望み
『比較的給与も他社よりいい』方が
絶対よいに決まっていますよね!

だから我が社がそんな工場であるなら
働きたいヒトが殺到するはずですし
お客さまも安心して仕事を頼めるし
その会社はどんどん成長するはずです

 
でもそんな理想的な工場って
空から降ってきたりしないですし
口を開けてても落ちてきませんし
魔法の呪文でどうにかなりません

あはは、当たり前ですよね

なのでそういった理想的な環境は
誰かが用意してくれるのを待つ?
のではなく自分達でつくるんです

 
『え?うそ!?自分が?』
『まさか!?それは無理ですよ!』
『そんな話、聞いてません!』
など
怒り出すヒトがいそう?ですが
ちょっとまってください

〇工場が薄汚い状態が普通
〇協力できる空気なんてあり得ない
〇給料は上がらないのが当たり前

そんな工場はそんな工場にしようと
所属する全員が思っているから
結果的にそうなっているんです

 
『そんなことあるわけない!』
『少なくとも自分はそうではない』
『この環境を望んでいるはずない』

そういう声も聞こえてきそうですが

もしあなたを含めてよい工場を
実現しようと動いていたとするなら
今のままでしょうか?
ちょっとは良くはなってるはずです

それは動かないメリット=『楽』を
選択している
やらない!と決めている

 
全員がそう思っているから
いつまでたっても理想的なカタチに
近づかない構造ができあがるわけです

そりゃ、よくならないですよね

つまりとても言いにくいのですが
所属するあなたにも
その一因があるってわけです

 
だから、だからなんです!

 
3S活動の導入と活性化が
その状況にとても有効なんです!

え?どういうことかって?
説明していきましょう!!

 

ヒトが改善に動き出す3つのプロセス

ヒトが動き始めるプロセスは
PDCAに似たところはありますが
本当のところはちょっと違います

PDCAはチームで動く時の
成長サイクルのことを指しますが
個人が動き出そうとするのは
少しプロセスが違うのです

 

ヒトが動きだす3つのプロセス
プロセス1:気づく
プロセス2:決める
プロセス3:行動する

 
あはは、単純でしょうか?
このつながりを説明しましょう

 

プロセス1:気づく

まず仕事をちゃんとしていると
問題点に気づくことがあります

そりゃ、だれもがきっと
できればもっといい仕事をしたいと
考えているからに他なりません

『こんな職場になれればいいな』
『あんな状態が理想的なのに』
『こんな風にすればもっと効率的』

と、いろいろやっていれば気づく

まず、そこがとても大切です

 
これ、実は気づいているのに
何も動かない=『楽』を選択すると
不思議とそれに慣れてしまって
気づいてないふりをはじめます

自分を騙して感性にフタをする

これがもっともダメな状態です

 

プロセス2:決める

プロセス1で気づいたなら
それを改善することを決めます

良いことをする決意を固めるんです

これって自然なことですよね

 
だけで実はここには
大きな落とし穴があります

多くのヒトはこの時に
『思う』だけに留まってしまいます

やらなきゃな、とは思うんです
絶対やろう、とは思うんです
かならずやろう、とも思うんです

 
でも思っているだけで
いつまでたっても進まないんです

だって決めてないんですから、笑

 
『決める』とは自分との約束です

なので、
なにを、どのように、いつやるのか

それを決めておかないと
約束したことにはならないんです

誰かと会うのに
いつ、どこで待ち合わせするのか
決めないと約束にならないですよね

それと同じです

 

プロセス3:行動する

あとは約束どおりに実行するだけ

これは簡単ですよね

もしできなければもう一度
『決める』ことに戻ってください

そして行動してみたら。。。
また新しいことに『気づく』はず

そしてまた決めて、実行する
そうやって個人は成長していきます

 

3s活動が工場づくりに最適な3つの理由

そんな個人の成長サイクルの
どこかでつまづいてしまうからこそ
チームの成長サイクルも動きません

これが実は、美化運動だと思って
3s活動をしている工場で
よく起きる悲しい現実です

 
そりゃPDCAだけ回そうと思っても
肝心な中のヒトが回ってないので
動力装置が装着されていない
自動車みたいなものですよね

そのためまず最適な工場づくりには
3s活動から始めることが適切で
その理由は以下のとおりです

 

3s活動が工場づくりに最適な理由
理由1:気づきを共有する場がある
理由2:やることを決める場がある
理由3:チームで取り組む環境がある

 
その成果とメリットについて
説明を加えていきましょう

 

理由1:気づきを共有する場がある

1つ目の大きな理由は
気づきを共有する場があることです

気づいていることがあるとします

でもそれって
自分が気づいているだけで
ほぼ誰かに話すことはありません

そうすると気づいてもすぐ忘れます

 
で、また同様なシチュエーションで
同じようなことに気づくんです

だけどやっぱり伝えることなく
忘れてしまいます

そしていつしか気づいてもムダだと
気づくことをやめようと思い始める

いやー本当にもったいないですよね

でも3s活動では自らの目線で
『改善すべきこと』を決めます

 
だから『気づき』をほったらかしに
することなく他のメンバーと
共有する機会があるわけです

そうするともっと役に立とうと
さらに『気づき』を探し始める

これが個人の問題意識を高めて
チーム全体のパフォーマンスを
どんどん大きくすることに貢献します

すごい成果ですよね

では2つ目の理由に移りましょう

 

理由2:やることを決める場がある

気づいたら決めなきゃ進みません

ですが、3s活動を導入すると
何を、どのように、いつ、だれが
改善を進めるのか決める過程が
用意されています

そのため自分が気づいたことを
改善する機会を決める機会を
自然とつくることができるのです

これでもう行動に移すための
環境が整いますよね

 

理由3:チームで取り組む環境がある

最後の理由は単純ですが大きいです

チームで取り組む環境は
気づいたことも、決めたことも
周囲のヒトに宣言してから
実行に移すことにつながります

つまりコミットしてしまったら
やはりヒトはやり切ろうとします

だってカッコ悪いじゃないですか

 
そして逆に全員で取り組むことで
チーム1人ひとりの改善努力が
全体を押し上げていく実感が
目に見えて感じられるようになります

そりゃ個人単独で取り組むよりも
素晴らしい効果が生まれるはずです

 

3s活動が理想的な工場づくりに最適な3つの理由まとめ

3s活動は個人の成長プロセスを
しっかりサポートすることと同時に
チームとしての改善パワーをも
高めていけるツールであることを
ご理解いただけたかと思います

理想的な工場づくりを進めようと
考えるリーダーはもう迷う必要は
ないかと個人的には思います

ただし、今回お伝えした効果を
しっかり狙っていくためには
正しい進め方やポイントを
外してしまわないようにして下さい

その進め方やポイントは
別の記事を参照いただければ幸いです

 
 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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