病院に求められる整理・整頓・清掃=3S活動を考える

病院に求められる3S活動とは何か?

ここ近年では病院という現場でも
3S活動が求められるようになり
問い合わせも増えてきました

確かに3S活動はあらゆる職場の
組織づくりには最適です

しかも病院という
ヒトの生活に直結する事業は
リスク管理面で高いレベルが
求められます

ではそんな病院という特殊な職場では
いったいどんな3S活動が
求められるのでしょうか?

他の業種だからこそ参考になる
今回はそんなお話です

 

目次

病院という職場環境について

病院はヒトの病気を治すという
生活に直結する機能を提供します

そこには先端の治療技術を持つ職人と
それを補佐する職人とがヒトを支え
この国を豊かにする役割を
しっかりと担っています

実は病院という職場では他の職場とは
もう数段階上の緊張感があります

なぜなら、ミスが許されないからです

 

もちろん他の職場でも許されません
しかしここではヒトの生活に
直接的な影響を与えてしまう分
どうしても厳格にならざるを得ません

それでもヒトはミスをするもの

だけどできるだけミスをしないために
ミスを未然に防ぐやり方を見つける
組織的な仕組みが必要になります

その仕組み構築の礎となるのが
この3S活動というわけです

 

1S:病院で行う整理活動

整理活動とは
必要なモノと不要なモノを分けて
不要なモノを捨てることです

もちろん病院では薬剤の取扱いには
細心の注意をはらっているでしょうが
その管理機能が仕組み化されて
いるか、どうかが重要なわけです

間違いがおきないように
定期的な確認および破棄日・時間
その在庫管理にいたるまで
適切に運用されているかどうか

あれ、ちょっと足りない。。。
なんてことは有り得ないシビアさで
管理されているのが普通だと
第三者は思っています

 

しかし残念ならが多くの病院では
町工場と同じです

一人ひとりの倫理観に依存され
しっかりしたヒトの意識のつながりで
なんとか失敗が置きないように
努力がされているのです

先生を信頼するかどうか
そんな義理人情の世界

あなたはしっかり管理された病院と
義理人情で信頼できる病院と
どちらがよいでしょうか?

やはりこれは掛け算ですよね

 

だから整理活動そのものの導入は
組織的な改善件数を飛躍的に
増加させることができます

そしていずれ未然に防止するための
より良いやり方を見つけることが
できるようになります

 

2S:病院で行う整頓活動

整頓活動とは
モノの置き方の標準化です

何がどこに置いてあるのか
しっかり決めてあるかどうか
探す時間が長くかかってないか

実はこの整頓はある程度できている
病院が多いことは確かです

 

しかし改善が進んでいません
おそらく数年前の置き方がそのまま

どこにどう置けば効率的か
どれくらいおけばよいか
個人個人にアイデアはあっても
定位、定品、定数の3定という視点で
見直す機会がないのです

 

個人個人のアイデアとしてあっても
勝手に変えては周囲に迷惑がかかると
遠慮し合ってしまい変えられません

アイデアを思いついたことは
とても良いことでそれをみんなで
改善を続けてより良い職場にしようと
そういった組織でなければなりません

病院でなくとも整頓活動は
アイデアを量産する活動であり
ぜひ取り入れたい成長機会です

 

3S:病院で行う清掃活動

清掃活動は、
毎日続ける気づく訓練です

病院はほとんどが清掃担当がいます
しかりこれは3S活動の清掃です
医師も看護師も決まった時間に
しっかり清掃に取り組みます

 

ピカピカな状態にするゴールを目指し
全員でよってたかって
ピカピカでない箇所を探します

ゴミを拾って、チリやホコリを取り
汚れを拭き取ったり、水拭きしたり

そうやって毎日やれば気づきます

どうやればゴミがでないよう
チリやホコリが積もらないよう
油が浮き出ないような
改善を施せばよいのか?

その気づく訓練をは
ヒトの感性を磨き上げていきます

そして職人としての感性も
同時に磨き上げていきます

 

良い職場にしたいと考える
個人の心に蓋をする体制は最悪です

なぜならヒトは
気づいた問題を放置するクセが
ついてしまうからです
さらには問題に蓋をして
気づけないよう訓練を重ねます

ヒトは悪いのではなく弱いのです

だからこそ毎日
職場と一緒に心と感性を磨いて
一流の考え方を職場に導入する

心が強く、感性の高い職人を育てる

それが病院に求められる
清掃の姿ではないでしょうか?

 

病院に求められる3S活動とは何か?

病院というもう一段厳格な
品質管理が求められる職場での
3S活動についてお話しました

いや、病院でなくても
そんな職場を目指したいですよね

気づいたなら蓋をせず
今すぐ改善に取り組んでくださいね

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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