製造業の3s活動の進め方⑦整理・整頓・清掃レベルをステップアップさせる

製造業の3s活動の進め方⑦整理・整頓・清掃レベルをステップアップさせる

3s活動の進め方シリーズの第7回は
整理・整頓・清掃のレベルアップを
図るための活動です

5s活動でいう清潔活動ですね

 
3s活動=整理・整頓・清掃の各々の
活動が継続できるようになったら
さらなる組織的な成長を図るのが
この段階になります

この段階に挑戦できるようになれば
本当の意味での改善ができる組織に
近づいていく構図になっていきます

また一方でマンネリ化の形骸化が
起こるのもこの段階です

 
そこでなぜマンネリ化するのか?
目指すべきはどういう構図なのか?
なぜ組織的な成長につながるのか?

今回は3s活動が継続できる組織と
できなくなる組織の分かれ道の話題

ぜひ今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ

 

目次

3s活動がマンネリ化する3つの理由

 
整理・整頓・清掃⁼3s活動を始めた時
改めて目的やゴールが明らかになり
結構新鮮な気持ちになります

だから最初はたいてい全員真面目に
取り組んでくれるんですよね

ところが整理をやってみて
整頓に取り組み清掃もやってみたら
もうマンネリ化が進行していきます

それはなぜか?

代表的なマンネリ化する理由は
以下の3つだと言われています

3s活動がマンネリ化する3つの理由
理由1:ある程度の成果が出たから
理由2:思いつきで改善するから
理由3:本来の目的を忘れているから

それぞれもうすこし詳しく
解説を加えていきましょう

 

理由1:ある程度の成果が出たから

どれだけ説明を加えたとしても
みんなどこかで3s活動について
『ただの美化運動』だと思ってます

もちろん経営者、あるいは第三者が
組織的な成長、個人の成長が目的と
何度も伝えたとしても、です

 
そのため1~2回改善にしてみたら
ある程度が成果が出るわけです

そうすると
『キレイになったじゃない!』
安心してしまい大きな活動理由を
失ってしまう現場がほとんどです

だからここにヒト工夫が
必要になってくるんです

 

理由2:思いつきで改善するから

理由1で指摘した美化運動の意識は
改善の発想をもノイズを残します

みんな忙しいです

これまで大切だと考えてきた作業を
横に置いてまで取り組む3s活動を
徐々に信じられなくなります

そんな心境の中で
どんな改善をするか?を考える時
目的が美化運動である場合は
『ちょっとした美しくする活動』で
時間をかけずに取り組もうとします

この思いつきの改善の蓄積が
効果的な取り組みとなることは
ありませんよね

 

理由3:本来の目的を忘れているから

この3s活動は改善ができる組織力を
育てるために行っている

誰かに解決を依存するのではなく
みんなで問題を解消する会社づくり

こういった本来の目的を忘れると
これまでの常識であった美化運動、
そして作業優先の判断基準が重なり
どんどんと考えない改善をします

 
そうなると成果はより見えなくなり
改善することが苦しいものになって
みんなが敬遠する取り組みになる

自発的に改善生み出す活動のはずが
変えって改善を敬遠してしまう

それって本末転倒ですよね

 
でも多いんです。そういう職場。

 

整理・整頓・清掃を次のステップへ引き上げる3つの取り組み

なので一旦やってみたらできた3sを
継続させるためには以下の取組みが
必要になってきます

3s活動継続のための3つの取り組み
取組1:究極の3sレベルを目標に置く
取組2:不具合を生み出す瞬間を対策
取組3:部下に目的を伝えつづける

こちらもそれぞれ補足を加えるので
ぜひ意識して取り組んでください

 

取組1:究極の3sレベルを目標に置く

まずは『やったらキレイになった』
という満足感で安心させないために
新しい目標設定をしてください

それも究極の3sレベルの達成を
目標に置いてください

究極の3sレベルとは以下のとおり

究極の3sレベル
究極の整理:不用品が絶対生れない
究極の整頓:何があっても乱れない
究極の清掃:決して汚れが生れない

これを達成するのはとても難しい

だからこそ絶え間ない改善活動が
必要でそれこそが組織力を鍛えて
個人の活動を後押しするものだと

認識を新たにしていただきたい

そのために注力すべきなのは
次の取り組みです

 

取組2:不具合を生み出す瞬間を対策

究極の3sレベルを達成するには
整理:不用品が増えたら捨てる
整頓:乱れたら元の位置に直す
清掃:汚れたら掃除する

という対処療法的な対応では絶対に
達成できません

つまり
整理:不用品が生まれないよう
整頓:そもそも乱れないよう
清掃:決して汚れないよう
、な

未然防止のしくみづくりが必要です

ようするにそもそも最初から
不用品のモノもないし
乱れているモノもないし
汚れているモノもないハズ
ですよね

 
だからこそ
必要品が不用品に変わる瞬間
乱れてないモノが乱れてしまう瞬間
キレイなモノが汚れてしまう瞬間

を、見つけて対策を打つわけです

そんな未然防止策を打つことを
普通の改善レベルと認識させていく

マンネリ化だなんて言ってる余裕は
なくなるハズです

 

取組3:部下に目的を伝えつづける

最後の取り組みは上司から部下に
3s活動の目的を伝えつづけること

何度か聴いたからと言って
これまで大切だと思ってきた作業や
考え方の優先順位を変えられるほど
ヒトの感情は単純ではありません

だからこそ何度も何度も
みんなで戦える会社にしたいこと
自立改善ができる会社にしたいこと
チームや個人に成長してほしいこと
それを純粋に楽しんでほしいこと

3s活動に取り組む目的をしっかり
従業員全員に伝えて欲しいのです

 
これまでの考え方は何十年もかけて
信じてきたことでもあります

だからこそ今後の何十年のために
伝え続ける必要がある、ということ

ヒトという存在を尊重する方なら
ご理解いただけるかと思います

 

整理・整頓・清掃レベルをステップアップさせるまとめ

究極の整理・整頓・清掃レベルを
実現させることを目標に置き
不具合が生まれる瞬間を対策する

この高レベル感がマンネリ化を防ぎ
高い組織対応力を育てられます

ぜひ挑戦してみてくださいませ

 
詳しい清潔は以前の記事を参考に

【ご参考リンク】
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それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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