製造業の3s活動の進め方③3s活動のスタートを宣言する(キックオフ会の次第例付き)

製造業の3s活動の進め方③3s活動のスタートを宣言する(キックオフ会の次第例付き)

3s活動の進め方シリーズの流れでは
まず全員が3s活動とは何か?を知り
推進するための組織を編成すること
まで進めていくお話をしました

次のステップはいよいよ3s活動を
本格的にスタートさせるために
やっておくべきことがあります

それは、名実共に3s活動を
スタートさせると宣言します

『え?それって意味あるの?』
『みんな知っているはずでしょ』
『いったい何をやろうとしてる?』

なんて声が聞こえてきそうです、笑

でもこれ、とても重要なことなので
進める想いを持つヒトには全員
理解して欲しいため解説をします

ぜひ最後までお付き合いください

 

目次

3s活動のスタートを宣言する目的

3s活動はとても意味のある活動です

この3s活動により組織が進化できる
機能を育てることができます

しかし実際には活動を始めてみても
長続きしていない現場をよく見ます

そのため3s活動スタートの宣言には
以下の3つの目的があります

3s活動のスタートを宣言する3つの目的
目的1:会社の公式な活動にする
目的2:自他共に逃げられなくする
目的3:改めて方針や方法を理解する

それぞれどういうことか?
もう少し補足していきましょう

 

目的1:会社の公式な活動にする

3s活動をはじめてみると多くの方が
これまでの習慣を変えることになる

そうすると不思議と元に戻そうと
無意識に言い訳をつくりはじめます

『3sなんてやってる場合じゃない』
『通常業務が忙しく活動できない』
『改善しても評価してもらえない』

 
これまで徹底してやってきた方法は
誰から聞かれても説明できるよう
長い時間かけて論理構成されます

だけどそれを変える心理は複雑で
やればやるほど違和感が出てきます

 
これが大きな壁になる職場は多い

 
だからこそ会社の公式な活動だと

これに取り組むことが良いことで
行動すればちゃんと評価される
正式な改善活動なんだということを
しっかり認識し直すことが大切です

これがひとつ目の目的です

 

目的2:自他共に逃げられなくする

さきほどと同じ理由で
組織を構成するメンバーは全員
これまでの習慣に戻そうとする
心理になってしまうんです

だからこそ推進組織に名前に載り
『我々は3s活動を始めます!』と
宣言するわけです

それでメンバーは全員覚悟を決めて
3s活動のスタートを自他共に認めて
逃げられないようにします

 

目的3:改めて方針や方法を理解する

3s活動を宣言する時には
何を目的に誰がどのように進めるか
しっかり言葉にまとめます

そのことによって改めて3s活動を
自分達がどのように進めるのか
理解を深めるわけです

それにより誰もが迷うことなく
活動に集中できるというわけです

 

3s活動のスタートを宣言する方法

ただスタートを宣言するのではなく
しっかり活動をよりよいものにする
以下の宣言方法を参考にして下さい

3s活動のスタートを宣言する3つのステップ
[STEP1]3s活動の進め方を決める
[STEP2]宣言する場所を設定する
[STEP3]トップが想いを伝える

 

[STEP1]3s活動の進め方を決める

まずは3s活動の推進組織メンバーで
3s活動をどのように進めるのか?を
決めていきます

まず重要なのはゴール設定です

今期はどのイメージまで改善するか

その認識の違いが温度差を生みます

 
また
整理活動はどうように進めるのか?
整頓活動はどの単位でやるべきか?
清掃活動は何をどのように行うか?

5W1Hの項目ごとにしっかり
整理して推進プランを検討します

これらを整理して宣言しないと
『皆さま勝手にそれなりにして』
個人の裁量に任せる活動になります

 
そんな職場って多いですよね

これが長続きしない理由の1つです

 

[STEP2]宣言する場所を設定する

進め方が具体的に決まったら実際に
3s活動を宣言する機会を決めます

 
できれば事業計画を説明する機会

それがなければ別途15分程度
『3s活動のキックオフ会』などと
勤務中、あるいは時間外に全員が
参加できる機会をつくってください

最悪はいつもの朝礼でもいけますが
時間は10~15分程度取る事を
事前に調整・通達しておいて下さい

 
なにかのついでで宣言する活動は
やっぱりついでの活動だと捉えます

最初が肝心ですので最適な場所を
しっかり検討して設定することが
とても大切なポイントになります

 

[STEP3]トップが想いを伝える

最後はもっとも重要です

細かい解説は推進組織メンバーで
大丈夫かとは思いますが
3s活動を進める背景や重要性
活動に対する期待などについては
トップ自らが想いをぶつける必要が
ある
と思ってください

ここから逃げるようではきっと
3s活動もカタチだけで終わります

 
もしここを軽んじるトップなら
推進メンバーもそれなりでいいです

きっと評価も上がらないでしょう

 

3s活動のキックオフ会の次第(例)

3s活動キックオフ会の次第例として
以下をたたき台・参考にして下さい

 

3s活動キックオフ会の次第(例)
1.トップあいさつ
2.3s活動の推進組織とメンバー
3.今期の活動ゴール
4.3s活動の具体的な進め方(5W1H)
5.各リーダーからの抱負

 

最初にトップが想いをぶつけて
その後に推進組織の紹介
さらにゴールと進め方について
具体的に解説を進めていきます

そして最後の各チームリーダーが
この活動に対する抱負を述べます

これによって参加したメンバーに
・トップからお願いされたこと
・どこまで改善するかの目標の理解
・誰が何をやるべきなのかを知る
・自分も当事者であることの再認識
・リーダーもちゃんとやりそう

と、捉えていただけることでしょう

 

3s活動のスタートを宣言 まとめ

さ、ここまでお膳立てが整えば
活動しないわけにはいかないですね

そういった状況をつくることが
このスタート宣言の大きな目的の
ひとつであるというこです

 
それではスタート宣言が終わったら
いよいよ3S活動のスタートです

まずは整理について
具体的な解説を進めたいと思います

ぜひお楽しみにお待ちください

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

目次