QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること
QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

品質管理で活用される統計ツール
その代表的なヒストグラムについて
QC7つ道具の使い方シリーズの②③で
説明をしました。

前回まではその作り方と分布形状の
見方をお話してきましたが
このヒストグラムはまだ
使える分析機能があるんです!

その分析機能ってのは何か
どんな見方があるのか
そしてどんなことがわかるのか
今回はそんな解説を進めて参ります

しばらくお付き合いください

 

ヒストグラムでは平均値とバラツキの大きさに着目せよ

ヒストグラムでの分布形状だけでも
ある程度のことがわかりましたよね

今度はこのヒストグラムの
平均値とバラツキの大きさの2つを
製品に与えられている規格との比較で
いろいろな改善方向が解釈できます

 

例えば、平均値ってのは
ヒストグラムで言うとちょうど
真ん中の柱あたりのイメージです

つまりヒストグラムの全体が
右寄りなのか、左寄りなのか
はたまた真ん中なのか、で
規格外が発生するリスクが
どの程度があるかわかります

また一方でバラツキの大きさって
ヒストグラムの全体の幅が
広いか、狭いかってことです

規格の範囲に比べて
広いか狭いかでリスクの大きさも
大きく変ります

おわかりいただきますでしょうか?

では理解を深めるために
イメージ図をパターン別にして
説明してみることにします

 

ヒストグラムの平均値とバラツキの大きさでわかること

ヒストグラムの平均値とバラツキの
規格との関係でわかることを

規格内の場合の4パターンと
規格外の場合の4パターンで
お話していきましょう

【ヒストグラムの規格との関係でわかることの8パターン】
規格内の場合1:理想的な状態
規格内の場合2:片側に余裕がない状態
規格内の場合3:両側に余裕のない状態
規格内の場合4:余裕がありすぎる状態
規格外の場合1:片側での規格外発生の状態
規格外の場合2:バラツキ大で規格外発生の状態
規格外の場合3:下限に規格外発生の状態
規格外の場合4:上限に規格外発生の状態

少し8パターンと多いですが
それぞれのパターンには
どのような特徴があって
どのようなことが分かるのか
一つひとつ見ていきましょう

 

規格内の場合1:理想的な状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

理想的な状態の特徴

規格内に全データが入っていて
平均値も規格の中心と一致してます

また、標準偏差のおおよそ4倍程度に
規格があるため理想的な状態です

理想的な状態からわかること

これは工程が安定している状態です

すべての異常が感じられない
この状態を目指すことが目標です

この理想的な状態に比べて
どんな状態があるでしょうか

 

規格内の場合2:片側に余裕がない状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

片側に余裕がない状態の特徴

すべてのデータが規格内でありますが
平均値が規格の上限側に偏っていて
わずかな工程の変化が原因で
いつ規格外が発生しても
おかしくない状態です

片側に余裕がない状態からわかること

平均値を規格の中央寄りに
調整していく改善が必要とされます

 

規格内の場合3:両側に余裕のない状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

両側に余裕のない状態の特徴

規格と製品のバラツキが
ぴったり合致していて
これもいつ規格外が発生しても
おかしくない状態となっています

両側に余裕のない状態からわかること

わずかな工程変化で
規格外が発生するリスクが高いため
製品のバラツキを小さくする改善を
施す必要があることがわかります

 

規格内の場合4:余裕がありすぎる状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

余裕がありすぎる状態型の特徴

製品のバラツキに対して
規格が広すぎる状態です

余裕がありすぎる状態からわかること

余裕があるため規格狭くする

一方で過剰品質によるコストアップが
心配されます

工程の一部を省略して
コストダウンを検討するなど
製品のバラツキを広げる方向で
検討を進めことが求められます

 

規格外の場合1:片側での規格外発生の状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

片側での規格外発生の状態の特徴

平均値が下限方向へと
ズレ込みすぎています

片側での規格外発生の状態からわかること

平均値を規格のセンター寄りに
移動させるための施策を施すと同時に
バラツキを小さくする改善を
行う必要があります

 

規格外の場合2:バラツキ大で規格外発生の状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

バラツキ大で規格外発生の状態の特徴

規格に対して
製品のバラツキが大きすぎて
両端から規格外が
発生している状態です

バラツキ大で規格外発生の状態からわかること

工程全体の安定化を図ることで
製品のバラツキを小さくし
なおかつ平均値を規格の中心に
寄せる改善を施すことが求められます

 

規格外の場合3:下限に規格外発生の状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

下限に規格外発生の状態の特徴

規格が下限だけが決められていて
その下限から規格外が
発生している状態です

例えば、外径が◯◯mm以上であること
などとなっている場合のことです

下限に規格外発生の状態からわかること

下限規格に比べて分布が左寄りのため
全体の平均値を上げる改善
あわせてバラツキを小さくする改善を
施す必要があります

 

規格外の場合4:上限に規格外発生の状態

QC7つ道具の使い方④ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

上限に規格外発生の状態の特徴

規格が上限だけが決められていて
その上限から規格外が
発生している状態です

例えば、
不純物の量が◯◯%以下であること
などとなっている場合が該当します

上限に規格外発生の状態からわかること

上限規格に比べて分布が右寄りのため
全体の平均値を下げる改善
あわせてバラツキを小さくする改善を
施すことが求められます

ヒストグラムの平均値とバラツキでわかること

ヒストグラムの平均値(ポジション)
そしてバラツキの大きさ(幅)
その規格との関係によって
さまざまなヒントがでてきました

分布形状からだけでなく
いろいろな気付きをもらたしてくれる
ヒストグラムというツール

頼もしいかぎりです

ですが
理解してしまうと簡単なのですが
理解いただくまでの説明は
どうしても複雑になってしまいます

ぜひここは実際に使ってみて
分析をして改善をしてみて
このツールがくれる気付きを
あなたの職場の改善に
活かしていただければ幸いです

 

 

それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

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