Q&A:抜取検査数量と検査水準の関係と数量を決める時のポイントについて
Q&A:抜取検査数量と検査水準の関係と数量を決める時のポイントについて

以前の記事となりますが

品質管理における抜取検査の数量
また検査水準の関係について
さらには数量を決める時に
守るべきポイントについて
詳しい解説をさせていただきました

 

実はこの記事に対する質問があり
その回答した内容があれば
より多くの方の理解が深まるのでは
と考えてそのQ&Aをお届けします

もし、よろしければご参考いただき
自職場の現場改善にお役立て下さい
 

1.主抜取表の見方とAQLの意味について

この主抜取表とAQLの意味について
正確に把握できずに『?』を量産し
方向音痴になってしまうヒトも
結構出てきてしまうのも事実です

そのため以下の質問を取り上げます
のでご参考ください

質問1-1
AQL合格品質水準は1.0%とか2.5%と設定して合否判定をしますが、主抜取表には100とか250、1000の欄が有ります。AQL100%とはロットの不良100%という意味でしょうか?
回答1-1
いえ、そういう意味ではありません。
 主抜取表の見方とAQLの意味について、もうすこし詳細に説明をします。

・ 主抜取表の見方
 主抜き取り表は、サンプル文字(大きさ)とAQLという「ものさし」で示された表です。見方は、サンプル文字で決めたサンプル数を製品ロットから取り出し、AQLに照らした際に合否判定基準(AcとRe)でもって生産ロットを判定します。

・ AQLの意味について
 AQLは、「抜取検査でロット合格判定をしてもどうしても不良が含まれる確率」品質レベルの『ものさし』です。言い換えると、「これ以下の不良率(欠点数)のロットは不合格にしないでほしい」と考えるギリギリの不良率(欠点数)です。百分率(%)または100単位あたりの欠点数で表します。これは、計数抜き取り検査には①不良個数による抜き取り検査と②欠点数による抜き取り検査があるからです。

 具体的なAQLのレベルは、不良コスト、検査コスト、納期などを勘案して判断する必要があります。不良率(百分率(%))①では慣行的にはmax5%であり、100%を超えるもの②は、100単位あたりの欠点数であることを意味しています。
 JISZ9015-1では、このAQLをあらかじめ設定して、検査の抜取頻度を決定するため、あらかじめどのようなAQL(%)に設定するかを定めておく必要があります。

この回答の後に追加の質問が
ありましたので合わせて掲載します

質問1-2
あらかじめ設定すべきは、①で判断するか、②で判断するか? でしょうか?
①の場合、限界の不良率を百分率で決める。弊社はこれまで2.5%以下と考えていました。これは問題無いですか?
②の場合は100単位当たり、5個とか10個以内といった数値を決めるのですか?どのような呼び名で設定するのでしょうか?
回答1-2
①「市場に対してAQL2.5%で保証する」問題ありません。
②後述ですが回答3の『例えば』を参照願います。
 あらかじめ設定すべきは、ねらいの品質(目的)です。AQLは、上記説明(黄色マーカー)のように生産者側から見た「ものさし」です。また、出荷品質を保証する対象が①の場合or②の場合によって「ものさし」の使い方が違います。AQLは、道具(調整型)をどのように使うかが大切です。

 

2.ロットの大きさとサンプル数の関係について

また、次に多い状況が
ロットの大きさとサンプル数の
捉え方と論理的な関係が理解できず
わけがわからなくなってしまうこと

代表的な質疑応答を紹介します

質問2-1
 サンプルの大きさがロットの大きさ以上の場合全数検査と有りますが、ロットからサンプル数を決定しているのに、このような事が有り得るのでしょうか?
回答2-1
次のことがあった際には有り得ます。JISZ9015-1では、AQLは、『継続して連続ロットが抜取検査に提出されるときに、許容される工程平均の上限の品質水準』として、定義されています。

Q&A:抜取検査数量と検査水準の関係と数量を決める時のポイントについて
 例えば、なみ検査の1回抜取方式(主抜取表)を選択して、ロットの大きさ151pcsサンプル文字Gで、AQL=0.25%を選択した場合、下の表の↓の下の抜き取り方式を採用します。この場合はn=50、Ac/Rc=0/1です。

 よってサンプルサイズ50個を抜取り、判定は、Ac(合格判定数)=0、Re(不合格判定数)=1ということがわかりますので、抜き取った50個の中で、不良が1つでもあったときには、不合格ということになります。不良が0で全て50個良品であれば、抜取検査合格です。

 連続ロットにおいて、ロットの大きさが50を下回った際には全数選別を行うというケースがありえます。

こちらも回答の後に追加の質問が
ありましたので合わせて掲載します

質問2-2
 ロットの大きさを151pcsとして、50個向き取り判定NGの場合、151個全て不合格ですね。その後継続して生産されたロット数量が151ではなく少なかった場合、抜き取り数も少なくなって抜き取り50以下の場合に全数検査という事ですね?
回答2-2
 すこし補足しますと、ロットの大きさが151pcsの場合(検査水準Ⅱサンプル文字G)、AQL=0.25%を選択した場合50個向き取り判定NG [Re(不合格判定数)=1以上]の場合は、ロットアウト(不合格)になります。その後継続して生産されたロット数量が151ではなく少なかった場合、例えば、50以下の場合に全数検査という事になります。

 

3.サンプルの大きさと欠点数の関係

最後に疑問に思ってしまうのが
欠点数に関する考え方です

質問3-1
 主抜取表でサンプルの大きさよりAc、Rcの数値が大きいのは、2で全数検査を行った場合の判定でしょうか?
回答3-1
質問2-1での全数検査を行った場合の判定ではありません。

 サンプルの大きさよりAc、Rcの数値が大きいのは、欠点数による抜き取り検査の際100単位あたりの欠点数であることが理由になります。

 例えば、サンプルの大きさ2はロットサイズ200単位となります。生地の例ですと生地1mを単位とすると100m部分を2箇所サンプリングすることになります。この1まとまりのロットサイズのなかに欠点がいくつあるかを指しています。この場合はn=200単位、Ac/Rc=5/6です。

さらにこちらも追加の質問が
ありましたので合わせて掲載します

質問3-2
 AQL100単位当たりの不適合数で判断した事はわかりました。このAQLは100単位当たりの不適合数100と呼ぶのでしょうか? その他250とか1000はどのように使うのでしょうか?
回答3-2
 呼び名については、慣習のところもありますので、特に決まったものはないと思います。計数抜き取り検査での欠点数による抜き取り検査の単位が、100単位 or 250単位 or 1000単位になるか、対象の製品によって使い分けることになります。

 

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以上、Q&Aのご紹介でした♪

 
 

長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

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