DX導入により生産性向上を図ろうと
考えている小規模製造業が増えて
こちらへの問合せも増えてきました
で、いろいろ調べてみると結構
使えそうな生産管理システムが
最近では増えているようです
そこで今回は小規模製造業向けに
有益な生産管理システムパッケージを
いくつか紹介しようかと思います
生産管理システムの課題
生産管理システムを導入したことで
自社は成長する必要があります
そのため導入における課題は
以下の3つが挙げられます
課題②到達シナリオの策定
課題③生産管理システムの要件決定
どういうことか?補足しましょう
課題①企業ビジョンの明確化
まずはこの会社がどう成長すべきか
到達するべきゴール=理想像を
企業ビジョンとして設定したうえで
明らかにしておく必要があります
そうでなければ、頑張ったけど
違った場所にたどり着いたうえに
『こんなハズじゃなかった』と
後悔する可能性があるわけです
まれに到着点を決めたくないという
ポリシーを持つ経営者もいますが
それはそれで決めたくない部分を
ぼやかしてでも明らかにすべきです
それでなくとも個人は千差万別で
その合力によってロスを生みます
東西南北くらいの粗さでも
明らかにするだけで効果はあります
その企業ビジョンに近づくように
不適合発生率〇〇%以下
原価率〇〇%削減
顧客の満足度〇〇%達成 など
具体的な目標を決めておきます
まずはどの山を登るか?
行き先をみんなが知ることから
スタートさせる必要があります
課題②到達シナリオの策定
行き先が明らかになったならば
次にどうやってそこに到達するか?
その到達シナリオ=戦略を考えます
山を登るルートは無数ですから
とりあえずこのルートで行こうと
目の前の作戦を決めるわけです
例えば原価率〇〇%削減が目標なら
原価率を見える化すべきですよね
そのためには
見積上の原価と実際の原価の比較が
常に見えるようになる仕組みが必要
その事業戦略上の重要な施策として
生産管理システム導入を事業戦略に
組み込むというわけなのです
これで生産管理システムの導入で
何を得られるのか?がはっきりして
導入効果が評価できます
課題③生産管理システムの要件決定
ここまではっきりすれば
どんな機能を持っている
生産管理システムを選べばよいか
明かになってきますよね
先程の原価率〇〇%削減のための
原価の見える化が必要であるなら
『原価管理機能があること』が
要件の1つにはいりますよね
このようにどのような利益のために
生産管理システムを導入するのか?
それが明らかであれば必要な要件を
いくつか事前に整理が可能なので
それをしっかり決めておきます
あとはその要件に合うシステムを
探して実際に導入の検討を進めます
おわかりですよね
生産管理システム導入アンケート
令和3年度にて兵庫県内の
小規模製造業にアンケートを行った
結果が上図のとおりとなります
生産管理システム導入企業の割合
導入している会社は
全体の57%を占めていました
これは現代のIT環境からみれば
少ないと感じますがどうでしょう
まだまだ生産性向上の余地が
眠っていると思います
利用ツール=自社オリジナルの割合
そして導入している82社のうち
なんと31社(38%)が
自社オリジナルだという回答でした
生産管理って実は
他社との共通性が少ないプロセス
つまり生産管理というのは
独自性が高い分野なんですよね
だからこそ自社開発を選択するのは
賢明な選択であると同時に
決断として勇気がいったと思います
なぜなら、自社開発するには
人材の育成とIT知識の補填が必要で
それ相応の時間と資金を投入する
積上げてきた現状を否定したうえで
未知の技術に期待して
人材を育てることを選択する勇気
素晴らしい英断かと想像します
よく導入されている生産管理システムのパッケージ製品
このアンケートにも掲載されている
ちまたでよく導入されている
小規模製造業向けに開発された
生産管理システムのパッケージ製品
攻撃型生産管理システム TPiCS-X By 株式会社 ティーピクス研究所
小規模製造業向け WorkGearシリーズ By モリックス株式会社
それぞれ少し特徴を紹介しましょう
『全国出荷実績No.1』TECHSシリーズ By 株式会社テクノア
先ほどのアンケートでも出てきた
自社オリジナルに次ぐ導入例のある
株式会社テクノア製TECHSシリーズです
このシリーズは2つあって
個別受注型向けのTECHS-Sは
機械・装置業向け
多品種少量型向けのTECHS-BKは
部品加工業向けに開発されたので
それぞれ得意分野が違います
おもに生産情報の見える化がテーマ
多くのソリューションがあります
価格は2百万円~10百万円くらい
主なセールスポイントは以下の通り
仕掛原価と完成時予測原価をリアルタイムに管理!
導入から稼動まで各専門スタッフが全面サポート!
攻撃型生産管理システム TPiCS-X By 株式会社 ティーピクス研究所
受け身の生産管理ではなく
攻撃的生産管理の実現がコンセプト
ある程度の繰り返し性を前提に
『速く、安く、レスポンス良く。
しかし安定した生産』をするために
独自性の高い履歴管理を持ってます
オプションではありますが
部門別ガントチャート表示も可能で
工程間の連携が取れやすくなります
価格は1百万円~5百万円くらい
主なセールスポイントは以下の通り
一品生産(製番管理)や繰り返し生産(MRP)の機能が充実
短納期の対応や、在庫削減を目的とされる企業にお勧めします
小規模製造業向け WorkGearシリーズ By モリックス株式会社
オーダーメイドしたかのような
システムが低価格・短納期で実現可能
製造業経験者が開発した
見積~売掛買掛までを網羅した
高機能パッケージなので安心です
また自社に必要な機能のみで
まず初期スタートすることができて
徐々に使用する機能を増やせます
価格は2百万円~5百万円くらい
主なセールスポイントは以下の通り
見積、受注、発注、生産、売上&仕入、売掛&買掛まで全体管理
自社に合った機能のみを低価格でスタートしたい中小企業様
小規模製造業向け生産管理システムまとめ
上記の生産管理システムはほぼ
『IT導入補助金』が使えるので
考えているより負担は少ないです
ただ、パッケージという出来合いの
生産管理システムを買ってくるのは
正直に言って臓器移植をするように
拒絶反応することも少なくないです
だからこそ、しっかり自社に合った
生産管理システムを徹底的に調査し
導入の是非を判断することが大切です
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては企業発展のために
すべては皆の笑顔と元気のために