P-Q分析、P-MH分析、エクセル2016で作るパレート図のつくり方について

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について

IE手法を使う前に工程全体の重み付け確認
つまりP-Q分析やP-MH分析を行います

【過去記事】>IE手法で改善対象を選ぶのに有効な3つの手法
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その時に作図するのが一般的に言われる
『パレート図』というグラフなのですが

実はこれをエクセルで作図するのに
意外と慣れた方でも苦戦してしまいます
  
  
 

そこでこのパレート図をどのようにして
表現していけばよいのか?について
このエクセルマスターの西本?笑 が
丁寧に解説していこうと思います
  

ただしEXCELのバージョンは2016です
その他のバージョンでは適宜応用して
操作していただければ幸いです
  
  

 

目次

まずは情報を集める:製品別の生産数量を順番に並べる

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について
 
まずは上図のように製品別の生産数量の
情報を調査して順番に並べてください
  
  

基本的に数量の多い順に記入していきます

そしてその右の列には構成比を%単位で
さらにその右には累計構成比を%単位で
それぞれ計算をして記入していきます
  
  

もちろん、これはエクセルですので
通常は計算式を記述して自動計算させます
  
  
 

エクセルの規程の「パレート図」で作図してみる

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について
 
そこまで準備できたなら一度
エクセルに装備してあるパレート図で
作図してみましょう
  
  

手順は以下のとおり

【エクセルの規程のパレート図の作図方法】
①「製品」の項目以下、情報の範囲をドラッグするなどで指定する
②エクセルの[挿入]タブをクリック
③「統計グラフの挿入」のアイコンをクリック
④その中にある「パレート図」をクリックする

  

なんと、4操作でパレート図が完成します

なんだ、簡単じゃないですか!?
  
  
そうなんですが、作図されたパレート図を
よーく見てみてください
  
  

そうなんです!
  
  

残念ながら「その他」が「製品g」を
追い越してしまって分析用としては
少し美しくないわけです
  
  

確かに4操作とはいかないですが
簡単に作図する方法がありますので
今回はそれをお伝えしたいわけです
  
  
 

その他が最後にくるパレート図のつくり方

それでは少し手間は増えますが
分析が進む美しいパレート図のつくり方を
5つのステップで説明してまいります

 

その他が最後にくるパレート図のつくり方1:棒グラフを描く

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について
 

【その他が最後にくるパレート図の作図方法1】
①「製品」の項目以下、情報の範囲をドラッグするなどで指定する
②エクセルの[挿入]タブをクリック
③「縦棒/横棒グラフの挿入」のアイコンをクリック
④その中にある「集合縦棒」をクリックする

まずは棒グラフ部分を4操作で描きます

これがまずベースとなります

 

その他が最後にくるパレート図のつくり方2:構成比をグラフから抜く

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について
 

【その他が最後にくるパレート図の作図方法2】
①「グラフ」部分を右クリックしてのサブメニューを展開する
②その中から[データの選択]をクリック
③「データソースの選択」で「構成比」のチェックを外す
④「OK」をクリックして構成比をグラフから抜く

そしてパレート図に不必要な「構成比」を
上記の4操作でグラフ対象から抜きます

 

その他が最後にくるパレート図のつくり方3:「累計構成比」を2軸化する

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について
 

【その他が最後にくるパレート図の作図方法3】あ
①「グラフ」部分をクリックしてのグラフツールのタブを表示させる
②グラフツールの[書式]タブをクリック
③一番左側にある「現在の選択範囲」のドリルダウンマークをクリック
④「系列”累積構成比”」をクリックして選択する
⑤一番左側にある「現在の選択範囲」の「選択対象の書式設定」をクリック
⑥新たに出てきた右の窓の「第2軸」にチェックを入れる

パレート図のポイントとなる累積構成比
これを①~④の手順で指定して
下記の通り⑤と⑥で2軸化します

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について

少し複雑ですが手順を追えば簡単です

ようやく見えてきましたね

 

その他が最後にくるパレート図のつくり方4:「累計構成比」を折れ線グラフ化します

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について

そしてその指定状態のまま下記の3操作で
折れ線グラフ化します

【その他が最後にくるパレート図の作図方法4】
①エクセルの[挿入]タブをクリック
②「折れ線/面グラフの挿入」のアイコンをクリック
③その中にある「マーカー付き折れ線」をクリックする

 

その他が最後にくるパレート図のつくり方5:棒グラフの隙間をなくす

P-Q分析、P-MH分析を進めるパレート図つくり方について

【その他が最後にくるパレート図の作図方法5】
①「グラフ」部分をクリックしてのグラフツールのタブを表示させる
②グラフツールの[書式]タブをクリック
③一番左側にある「現在の選択範囲」のドリルダウンマークをクリック
④「系列”数量”」をクリックして選択する
⑤右の窓の「系列のオプション」のグラフマークをクリック
⑥「要素の間隔」に”0%”と入力する

さてここまでくれば、後は色を変えたりと
各々を完成で詳細を調整してくださいませ
 

パレート図のつくり方についてまとめ

QC活動の7つ道具などで多様されている
これらグラフの描き方について
パソコンが普及する前は定規などを使って
模造紙なんかに大きく作図していました
  
  

しかし今日のように情報化が進むと
それなりのITツールを駆使して
見える化を進める必要も出てきます
  
  

またQC活動に使われるような
グラフ作成ノウハウは別途
特集を組みたいと思いますので
その時はまた参考にしてみて下さいませ

 
 

それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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