品質トラブルが多く発生する工場は
最終的に顧客から選ばれなくなります
自社の製造プロセスを考えてみても
仕入れている材料が不安定なら
最終製品も不安定になるハズです
なので同じ理由でお客さまから
もう付き合ってられない、と
諦められてしまうわけです
しかも品質トラブルが多いかどうか
他社比較で決まってしまうところが
ちょっと怖いところですよね
そこで今回は品質トラブル減少に
大きな影響を及ぼす未然防止策を
考える前に進めるべきことを
ご紹介させて頂きたいと思います
今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ
品質トラブルを減らす3つのステップ
まずは品質トラブルを減らすために
どういう流れで進めるべきなのか?
そのステップをまずは紹介します
STEP2 品質トラブルの対策を考える
STEP3 未然防止策を検討・徹底する
おおむね想像通りだと思いますが
もう少しだけ補足します
STEP1 品質トラブルを止める
まずは品質トラブルが発生したら
そのトラブルの主要因を突き止めて
対処をすることが最優先です
その対処が適切であった場合は
その品質トラブルは止まります
それを見つけるまでは大変ですよね
だけど主要因を見つけて対処する
このSTEP1まではほとんどすべての
職場でもやっていることでしょう
問題は次のステップ以降です
STEP2 品質トラブルの対策を考える
2つ目のステップは
その品質トラブルが二度と起きない
対策を考えてルール決めします
その品質トラブルがなぜ起ったのか
直接的な原因も、間接的な原因も
全て洗い出してみることが必要です
そしてその原因を見比べながら
どれとどれの原因が重なった時に
同様の品質トラブルが発生するのか
検討に検討を重ねて同じトラブルが
起きない対策を決定します
最初の原因の洗い出しをさぼると
本当にペラっペラの対策になり
おそらくまた発生すると思います
なのでご面倒でも時間をかけて
『もう思いつかない!』となるまで
すべての原因を出してみて下さい
STEP3 未然防止策を検討・徹底する
最後のステップはこの対策を
さらにステップアップさせます
品質トラブルにつながる原因を
『異常』と呼んで
この『異常』さえ起きないように
さらなる対策を考え、徹底します
原因さえも発生しないようになれば
より品質トラブルまで発展しません
これが品質トラブルに対する
未然防止策となります
ここまでやれば『品質に強い工場』
に進化することができます
そりゃそうです
ここまできっちり真面目に徹底する
工場はめったにいませんから
だから取引先は安心できます
なので受注は自然と増えます
未然防止策を考える前に進めるべきこと
そんな未然防止策を考える前に
やっているのと、やっていないのと
その対策の質に大きな差がつく
重要なポイントがあります
それは以下の3つです
②過去トラ時の対策事項をまとめること
③その対策の成果を調査しておくこと
①過去トラ集をつくること
過去トラとは
過去に起きたトラブルのこと
まずは過去に起きた品質トラブルを
すべて調査してまとめていきます
やはり今、起きた品質トラブルは
過去にも起こっていた可能性が高い
けど多くの職場ではそのトラブルが
今、はじめて起こったかのように
新たな原因を突き詰めようとします
これは正直、もったいないんです
個人ですべてのトラブルを
覚えておくことを求めるのは
ちょっと期待が大きいと思います
けれど組織的に過去のトラブルを
記録しておく仕組みをつくって
参照できるようにすることは可能です
まずは記録して過去トラ集をつくる
②過去トラ時の対策事項をまとめること
次はその過去トラそれぞれに
対策したことがあるはずなので
それぞれの対策事項をまとめます
仮説としてどのような点を
主要因だと置いたのか?
そしてそれに対してどんな
対策を打ち立てたのか?
そうすることで
早期の対処が可能になると同時に
同様な品質トラブルに対する対策も
どんどん進化させることができます
③その対策の結果を調査しておくこと
加えてその対策をした後の結果も
調査しておくことで当たりはずれも
補正していくことが可能です
なぜなら多くの職場が対策はするが
その結果まで把握していないため
対策できた気になっているんです
それでは結果のでない
同じ対策を繰り返してしまいます
対策する側はいつものように
有効に効いているだろうと
勝手に想像していますが
実際には対策になっていなかった
そんな職場に結構遭遇するので
ぜひご注意いただればと思います
要するに単発で終わらせることなく
②③を何度も繰り返すことで
高度な品質管理体制を構築できる
可能性が広がっていくので
この過去トラ集は大変重要です
未然防止策を考える前に進めるべきことまとめ
品質トラブルを起こさないためには
その原因を突き止める必要があり
またその原因が発生しないよう
異常が生まれない仕組みをつくる
その異常とはいったい何なのか?の
真因を突き止める近道はやはり
過去に起きた品質トラブルを
分析してそこから学ぶことが大切
ぜひそこ考え方を理解したうえで
未然防止策を検討・徹底できるよう
この記事を読んであなたから
現場改革を進めてください
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために