IE手法7つ道具④動作分析(作業分析)ライン作業分析の重要改善ポイント!

IE手法7つ道具④動作分析(作業分析)ライン作業分析の重要改善ポイント!

IE手法の7つ道具の動作分析(作業分析)
その代表手法のライン作業分析について
いくつかの記事で詳しく解説をしました

7つ道具は『見える化』ツールです

 

そのため分析を進めてムダを探り出し
最後は関係者で改善案を考えます

そう、ライン作業分析の場合は
最後の最後に作業を寄せてあげて
編成効率の向上を図ります

実はその時の重要な改善ポイントが
いくつか存在するのです!

 

今回はそのポイントを紹介します

 

目次

ライン作業分析のおさらい


ライン作業分析についてはこれまで
4つの記事で詳しく解説をしてきました

ライン作業分析の概要は以下の記事
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その中核のピッチダイアグラムはこちら
[getpost id=”394″]

そしてラインバランス改善手法の記事
[getpost id=”2451″]

さらに押さえておくべき重要ポイントも
[getpost id=”622″]
 

もちろんこの分析手法は本当に有名で
多くの現場で使われています

要するにそれほど効果が出やすい手法
だということです

 

ライン作業分析の最終段階:作業分担の見直しポイント

ライン作業分析を進めていって
ピッチダイアグラムをつくっている過程で
たくさん改善案を思いつくものです

 

まずは単位作業そのものを最適化して
稼働時間や良品率を上げて編成効率を向上

そうすればいよいよ作業を寄せて上げて
作業を担当する要員数を減らせます

IE手法7つ道具④動作分析(作業分析)ピッチダイアグラム作成後の改善手法-ライン作業分析編2

IE手法7つ道具④動作分析(作業分析)ピッチダイアグラム作成後の改善手法-ライン作業分析編2より

 
要するに作業分担の取り崩しをすることで
見直しを図るわけです

 

その時に留意して欲しいポイントを
下記に述べますので気をつけてください

 

改善ポイント1:積上げた作業時間はTCTを超えない


TCT、つまり目標サイクルタイムを
超えてしまった工程が存在すると
ネック工程となって全体を圧迫します

つまり時間内で必要生産量を
確保できない状態になってしまうため
最悪は残業対応となって本末転倒です

 

そのためこのルールはまず
守るように見直しを進めてください

 

改善ポイント2:作業の分担単位をちゃんと考慮する


ワークユニット、つまり
単位作業は要素作業で構成され
要素作業は動作で構成されるという部分

 

例えば
『ペンを持ってくる』が要素作業の場合
『手を伸ばす』『つかむ』『持ってくる』
の3つの動作の組み合わせとなります

これを動作単位まで分割対象とすると
もう物理的におかしいですよね

 

Aさんが手を伸ばして
Bさんがつかんで
Cさんが持ってくる

なんてことは現実的に無理なわけです

そのため要素作業より細かい作業での
分割は考えないでおこうというものです

 

改善ポイント3:連合作業の分割


同一作業を2人以上で協力して行う作業は
できるだけ1人作業が可能となるように
作業分割を検討しましょう

ここはできるなら、という解釈でOKです

 

改善ポイント4:性質の異なる作業は分ける


重量作業と微細作業
熟練作業と単純作業 など
性質の異なる作業は分割が望ましいです

逆に言えば、よく似た作業は一緒が最適
ま、作業がやりやすくする方針です

 

理由は、作業者のリズムの違いや
治工具の合理的な配置の都合
さらには熟練者の有効活用面など

 

改善ポイント5:ライン外の作業の検討


ラインバランスを考えると
ラインの外で予め段取り作業をしておいて
複数個一括しての処理がベターな場合は
積極的に検討をしていきましょう

 

例えば、100個単位の梱包作業の場合
梱包箱を供給をしている間に小さなロスを
繰り返しているなら

もう予め梱包箱を準備しておいて
ライン作業中のロスをなくすなどを
考えたりしてくださいということです

 

ライン作業分析の重要改善ポイント!まとめ


改善案はまずは多ければ多いほどいいです

 

ひとつ思い付いて、これでいいやと
1案で決め打ちをするのではなくて

できるだけ多くのアイデアをリスト化して
それを比較検討して評価したうえで
最適案を選択することを鉄則として下さい

 

まずは量を生み出し
そこから質を生み出す

この2ステップは鉄板です

 

ぜひその進め方の大きな有効性も知って
改善できる組織へ成長していただきたい

そう思います

 

 

それでは今回はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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