3s活動の継続は難しいと感じている
そういった管理者は実に多いです
なぜなら当サイトにはそういった
悩みをもつ管理者から多くの
問い合わせが実際にあるからです
でも継続できる会社とできないには
いくつかの違いがありまして
支援している側の人間からは
それがはっきりと見えています
今回はその大きな違いである
3S活動実績報告書の有無をテーマに
お話を進めていきたいと思います
これ、実はあるのとないのとでは
長期間経てば大きな差が生まれます
そして継続できている工場では
かならずこれを運用できています
そこで今回は
その3S活動実績報告とは何か?
どのようなメリットがあるのか?
必須となるその運用ポイントとは?
などについてお話を進めます
今回も読み終えるまでのお時間
しばらくお付き合いくださいませ
3s活動を継続させる3つの条件
工場で3s活動を継続させるためには
装備すべき必要条件があります
条件2:3Sを皆が理解していること
条件3:やった人間が評価されること
それぞれどういうことか
補足していきましょう
条件1:組織的な取組体制があること
まず活動を各個人に任せるのでなく
組織的に取り組むことが必要です
工場全体の取り組みの一部が
個人が任されている構図
つまり役割分担とやるべきことが
組織的に公式に決まっていること
そうでないと、やる、やらないは
個人の裁量に任されているため
やる人間とやらない人間との違いが
明かにならない状態になります
これだとやらない理由があれば
やらなくていい、との体制です
であればほとんどの人が
『やらない』という選択を望みます
そうではなく工場として組織として
全体で取り組むことが前提で
その一部を各作業者に割り振って
その個人の成果の良し悪しが
全体責任として評価される
つまり自分がやらなければ
周囲に迷惑がかかる、と
そういった体制にすることが
団結力を強化することになります
これが1つ目の条件です
条件2:3Sを皆が理解していること
前提として、自然に任せれば3Sは
ただの美化運動だと解釈するはず
母『部屋をキレイにしなさい!』
子『はいはい、後でやります』状態
しかし整理とはなにする活動で
整頓との違いはどんなところで
清掃のメリットは何があって
組織改善力にどう影響するのか
3s活動の考え方や応用例について
しっかり個人で理解が進めば
それぞれの行動が変わるハズです
逆に多くの作業者の理解が浅ければ
やはり活動の維持は難しい状態です
なぜなら東西南北がわからないまま
『歩を進めよ!』と言われても
困ってしまうだけです
そりゃ上長指示だと言われれば
足は動かしてみますけれど
本来であれば方向が不明な仕事は
誰だってやりにくいですよね、苦笑
これが2つ目の条件です
条件3:やった人間が評価されること
最後の条件は実行した作業者が
しっかり評価される仕組みを
整備することが求められます
改善をやっても、やらなくても
まったく変わらない評価であれば
そりゃ、誰だってやりません
だからこそ条件1で組織体制を組み
条件2で3Sを理解できたのなら
あとは頑張って方針に従い皆のため
率先して実行した作業者ほど
評価を高めることが必要です
ちゃんと貢献したことを褒めるし
頑張ったものを表彰するし
給料もどんどん良くなっていく
これは当たり前の話ですよね
その評価を明らかにするために
3s活動実績報告書の運用が
必要になってくる、というわけです
3s活動実績報告書とはどんなもの?
3s活動実績報告書とは名前のとおり
3s活動を実行した実績を報告する
報告書のことです
フォーマットは自由ですが
弊社では改善前と改善後がわかり
発掘経緯や改善効果も報告できる
記載側の内省に加えて読む側も
真似しやすい書式が望ましいです
弊社では以下のフォーマットつくり
運用していますのでご参考ください
3s活動実績報告書の㈱事成すフォーマット
具体的には写真画像を貼り付けて
ビフォーアフターを見れるようにし
改善した側もアピールできるし
確認する側も改善したことが
容易に理解できます
シンプルですよね
一方で下段には関連情報を記載して
改善効果や真似して望める効果等が
わかる簡単な書式となっています
簡単なのにも意味があって
報告書にかける作成時間を極力
小さくするためです
報告に時間をかけるより
改善に時間をかけて欲しいですしね
後述でエクセルプレゼントしますが
特に計算機能も付加していないので
上記をそのままエクセルで書いても
特に問題なく運用可能です
3s活動実績報告書が生み出す3つのメリット
この3s活動実績報告書は以下の
3つのメリットを生み出します
メリット2:見学者にアピールできること
メリット3:貢献者が明らかになること
もう少し補足して解説します
メリット1:改善量が見える化できること
この3s活動実績報告書を束ねると
その厚みが改善量を表すことが可能
たとえば月別で報告書を掲示板に
貼り付けるようにしたとします
そうすると報告書の束が改善量の為
先月と今月の束の量が多いか少いか
目でみてわかるようになります
かさばってくると
たくだん改善が進んでいるな、って
ことになって積み重ねが目でみて
明かになる効果は大きいです
この改善量の見える化が1つ目の
メリットと言えます
メリット2:見学者にアピールできること
2つ目はその貼り付けた報告書を
工場見学者に見せることで
意外と効果的だとの報告を
よく聞きます
その報告書のビフォーアフター
そして束の量と日程を確認して
『これだけ改善ができる工場だ』
『最近まで改善が継続している』
『実際に進化し続ける工場だ』と
信頼を感じていただけることで
新しい受注に結びついた事例は
後を絶ちません
(もちろん営業努力の後の話です)
素晴らしいことですよね
メリット3:貢献者が明らかになること
そして最後のメリットが改善の
貢献者が明らかになることです
効果的な実績報告書には改善者の
名前が必ず記載してあります
あとは報告書の束をめくれば
誰が何件の改善を進めており
どれくらいの改善効果を出したのか
積算すればすぐ明らかになります
つまり誰がこの職場改善の功労者で
どの順番で評価すればよいか、が
定量的に把握可能になるということ
上司の好き嫌いではない
会社の方針への素直に行動に移した
その評価が正確になる、ということ
この効果は3S継続に関して
大きな影響を生むことになります
3s継続のために必要な3つのポイント
しかし前述したとおり、ただ単に
3s活動実績報告書で報告しなさいと
言うだけでメリットは得られません
そのため以下のポイントを守って
運用いただくことが大切です
POINT2:掲示板等に貼り付けること
POINT3:貢献者を高評価すること
これには説明は必要ないでしょうが
念のため補足していきます
POINT1:組織的に取り纏めすること
しっかり3s活動専用の組織をつくり
その役割分担の中で取り纏めします
通常組織のリーダーと違う方が
今後の進化が期待できますが
そもそも人数が少ない場合は
柔軟に検討してください
できればいつもの個人采配でなく
組織的に、機械的に、仕組みとして
改善の締め日、フォロー取り纏めが
有効だということです
POINT2:掲示板等に貼り付けるこ
やはり実績は目の見えるところに
誰もが確認できるようにすることが
2つ目のポイントです
今月、改善を頑張ったのが誰か?
自分が真似できそうな改善はどれ?
これをやれば改善額が高くなるか!
など、気軽に確認できる環境づくり
そして掲示板などで見せることで
工場見学者にアピールできる効果も
図ることができるのでお勧めです
POINT3:貢献者を高評価すること
これがもっとも多くの会社で
抜け落ち勝ちな仕組みです
方針を掲げた活動への功労者の
評価や給料があがらないなら
いったい誰が活動を肯定的に
捉えることができるでしょうか?
全体的な3S活動の継続には
この仕組みが必ず必要になります
逆に評価しないといいうことは
会社はクチだけで本気ではない
新たな設備にはお金を払うけれど
作業者の貢献にはお金を払わない
『我々は使い捨ての立場』だと
湾曲して解釈した社員の何人かから
相談がくるほどです
しかもこういった意見は
優秀な社員から出るので深刻です
昇給はもちろん、できなければ
表彰+賞与など選択肢はあります
ぜひ全員がわかる高評価の仕組みを
組み上げていくことが有効ですので
参考にしてみてください
3s活動実績報告書フォーマット(エクセルテンプレート)プレゼント
さてお待たせしました
3s活動実績報告書フォーマットは
(エクセルテンプレート)
以下から登録いただいたアドレスに
ダウンロードリンクをお送りします
画像を貼り付けて実績報告用として
ぜひ現場で活用してみてください
ダウンロードの申込みはこちら |
※ ただし、単なるフレームワークであるため計算機能などは付加していません。
※ フリーアドレス(gmail,yahoo!など)からの申込みはご遠慮いただいております。
3s活動の実績報告書フォーマット(エクセルテンプレート付)まとめ
3s活動の実績報告書はうまく
ポイントを守った運用方法で
3S活動の継続に大きく寄与できること
ご理解いただけたかと思います
実を申しますとこの実績報告書で
3s活動を行っている会社は多く
その報告がたくさん集まってます
そのためこの実績報告書を使ってる
いくつかの会社の実績報告を題材に
改善事例を紹介する機会を考えたく
ぜひ実際の工場の改善事例の特集を
お待ちいただければと思います
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために