会社での3s活動に反対意見が出やすい理由とたった1つの効果的な対策

会社での3s活動に反対意見が出やすい理由とたった1つの効果大な対策

世の中には多くのタイプの会社が
整理・整頓・清掃=3S活動を進めるため
さまざまの取り組みをしています

だけど決まって現れるのが反対意見

 

今回はその反対意見がなぜ
どんな会社でも生まれてしまうのか

またそんな意見が生まれた時に
いったいどんな対策に効果があるか

その困った状況に対処をするための
知恵と工夫をお伝えしていきます

今回もしばらくお付き合いください

 

目次

3s活動で出やすい反対意見

会社では3S活動に限った話しでなく
新しい動きをしようとすると必ず
反対意見というのが生まれます

でもこれは生まれるのが当たり前

何かが大きく動くときな必ず
反作用のチカラが発生します

そのためそれを事前に予想して
正しく対処することが求められます

この記事を読んでいる賢明な方なら
この辺はご理解いただけますよね

ではどんな反対意見が出るのか
具体的な意見を確認しましょう

 

反対意見1:子供じゃあるまいし今さら

3S活動=整理・整頓・清掃なので
まるでおもちゃを片付けなかった時
お母さん叱られたころを思い出し
子ども扱いするな、と捉える気持ち

ま、理解できなくはありません

 

これまでずっとしっかり仕事を
こなしてきた自負もあるため
「何をわかりきったことを。。。」と

でも職場はキレイにはなってません

8月後半に夏休みの宿題の進捗を
とがめられたあの気持ちが
言葉になって出てきちゃいます

「今やろうと思ってたのに」って

 

反対意見2:忙しくてやっている暇がない

忙しくなるとすぐに職場が乱れる

工場では治工具が出しっぱなし
部材も資料も出しっぱなし
伝票なども散乱している

このような職場や会社に限って
いつもきまって言い訳は
「やっている時間がない」です

 

よくよく考えていただきたいのは
この人々は仕事が忙しくなると
風呂にも入らず、食事もとらない
そんなことにはならないですよね

つまり「時間がない」とは
それらしい理由を後から考えて
自他共に納得させたいだけで
本来の理由ではないということです

 

反対意見3:もう数年前に終わったこと

過去、取り組んでみて失敗した場合
よく語られるのはこんな意見

昔、みんなで取り組んだけど結局
継続できなかった経緯を題材にして

過去にもやって失敗したのだから
今回もやるだけムダだというのです

 

こういった活動を流行りやブームと
捉えている昔の職人がいたりします

でも3S活動の本質は全く違います

 

職場を改善する考え方を養う
人材育成フレームとして有効です

そのため職場の3Sレベルが必ず
関わる従業員全員の意識レベルと
漏れなく一致してしまいます

 

数年前に終わってしまったのは実は
従業員そのものの成長意欲なのです

これにもう一度火をつけることが
必要とされるわけです

 

反対意見4:この活動では業績を上げられない

仕事の優先順位としては間違いなく
製品を加工することが高くなります

それを知っている従業員はかならず
3S活動に取り組む時間がムダだと
そう主張して逃げようとします

 

新しい変化が嫌いなんですよね

 

ヒトはとにかくこれまで信じてきた
常識を変えることに臆病になります

そして
「加工すること」
「販売すること」
「設計すること」
にすべての時間をかけようとして
進化することに時間をかけません

そうしていつしか
進化を続ける競合会社に
仕事を奪われてしまいます

 

そうなってから気づいて
後悔してももう手遅れです

というかそういった従業員は
その理由にさえ気づこうともしない

 

だからこそのこの自然と改善が進む
組織へとバージョンアップさせる

その重要性を全員が認識する必要が
あることは想像に難くないですよね

 

反対意見5:すでに出来ている

少しばかりモノを整えて
並びなおすことで3S活動をしたと
そう自分を騙すヒトもいます

自分はちゃんとできている、と

 

そう思いたい気持ちはわかりますが
やれてないものはやれていないです

 

上司がパトロールに来る
3Sの研修講師が現場を見に来る
だからササっと片付けておこう

そして瞬間的にキレイにできたら
それで3S活動がOKとなるようなら
その職場は見栄えだけでペラペラな
カタチだけ組織になってしまいます

 

そうなるとアホらしくなった
優秀な従業員が辞めていくなど
定着率が悪くなったり
不満が聞こえたり
不穏な空気が漂い始めることも

 

逆にこわいですよね

 

結局、不要なモノが生まれるなら
想像よりモノを探す時間が長いなら
常にピカピカになっていないなら
根本的な問題解決に着手する

そんな必要があるハズです

 

こういった意見が出やすい理由

こういった反対意見はかならず
生まれてくるものです

なぜなら、これまで長い間かけて
正しいと考えてきた職場の信念を
一度破壊することになるからです

 

誰だっていやですよー

 

仕事は真剣に取り組むもの

そう指導されてきたし
ずっと大切にしてきたんです

その仕事とは。。。
「加工すること」
「販売すること」
「設計すること」など

自らが任された職務の責任のこと

 

その時間を一部でも割いて
整理・整頓・清掃を全従業員で
取り組めと言われるわけです

また任された仕事も満足に
できている自信もないのに

まだまだその分野で成長していく
そんな責任がとても大きいのに
その時間が奪われることになります

そりゃ反対意見のひとつふたつは
出てこないわけはないですよね

 

これまで大切にしてきた信念に対し
「もう数年前に終わったこと」だし
「子供じゃあるまいし今さら」だし

ムダな時間を割きたくないから
「忙しくてやっている暇がない」
「すでに出来ている」と逃げるし
「3S活動では業績が上がらない」
勝手に結論づけて正当化します

 

自ら仕事を誇りに思えば思うほど
職場の風通しが良ければ良いほど
この反対意見は出やすくなります

これが反対意見の出てくる理由です

 

反対意見に効果大なたった1つの対策

でもこの反対意見にしっかりした
対策を施せば逆に強みを味方に
変えることも可能となります

それはどんなことか説明しましょう

 

それはズバリ
「3S活動が何か知ること」です

 

学習をしていない従業員はほとんど
整理・整頓・清掃の活動だと聞けば
ただの美化運動を思い浮かべます

でも本当はそうではなく
自らの手で自らの職場を良くする

その為の組織的な仕組みであること
すべての改善活動の基礎となること
強い会社づくりに不可欠であること

学習をしなければ想像できないです

 

皆さまも最初はそうでしたよね

このサイト、あるいは書籍や研修、
セミナー等で本格的に学習しないと
そんなことは知らなかったはずです

だからこそ以下の対処法を提案します

 

提案1:3S活動の学習機会をつくる

いきなり活動をスタートしても
なかなか理解を得ることは難しい

だからこそまずは3S活動について
皆さまに学習する機会をつくります

 

職場内で勉強会を開催するなり
会社に参考図書を買ってもらったり
外部講師を呼んで企業研修をしたり

 

やはり第三者がやってきて
それらしい材料をぶつけて説得する
外部講師がお勧めです

あの反対意見で実は
社外のヒトには伝えたくない心情が
はたらくものです

 

え?なぜかって?

本当は言い訳であることを本人は
無意識に認識していることが
実は多いのでとても効果的です

 

提案2:TOPからしっかり宣言してもらう

2つ目の提案は経営者からしっかり
3S活動は優先する仕事であることを
全従業員の前で伝えてもらいます

忙しい、終わっている、との理由が
このことで失くせます

 

とはいってもこれまで長い間
信じてこられたことを急には
変えられない心情に配慮して
場所や言葉を変えて何度も伝える
あるいは掲示板貼っておくなり
工夫できることはお願いします

こういった配慮はやっぱり
長年の貢献を尊重する方向ですよね
これも大切なことです

 

提案3:活動実績を評価する仕組みをつくる

やはり言いっぱなしはよくないです

活動したことは実績として
発表、報告をする機会を設定して
ちゃんと相互評価できる仕組みを
つくる必要があります

 

会社の業務として
そしてTOPがコミットした方針に
しっかり応えたベストな職場はどこ?

ちゃんと経営者が、工場長が
そして活動に参加したメンバー全員が
それぞれの活動実績を投票などで
評価できるような仕組みづくり

それによって表彰やランキングを
好評してイベント化するなど
職場改善活動を盛り上げます

 

こんな仕組みが回り始めれば
この反対意見は水面下からも
徐々に薄まっていくと思います

 

今回のまとめ

3S活動はすべての職場の基本

そして改善が進む進化の種

このことをわかっているヒトから
ちゃんと真実を伝えないとやっぱり
今回のような反対意見が大勢を占め
また我職場は変わるきっかけを失い
他社に注文を奪われるまで気づけない

 

本当にこのままでよいでしょうか?

 

まずは我が職場を変えるのは
この記事を読んで気づいてしまった
あなたからスタートするのが最適

あなたがはじめなければまた
変われないまま時間が過ぎてしまう

ぜひ小さなことでもよいので
すぐアクションを起こして下さい

あなたのよい行動とその報告を
心待ちにしております

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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