3s活動で業務効率化は可能か?~活動の目的と進め方~

3s活動で業務効率化は可能か?~活動の目的と進め方~

製造業の現場で3s活動は当たり前
そう教えられてきた方は多いかと思います

でももし、小さな男の子に
『どうして3s活動をやるの?』って
目をキラキラ輝せながら聞かれたら
あなたは彼が理解できるように
説明ができるでしょうか?

 
実際に聴かれることはないですが
これを涼しく答えれるようになれば
おそらく3s活動の理解ができている

そう解釈して問題ないかと思います

 
今回はそんな3s活動の目的と
推奨する進め方について改めて
ポイントを踏まえながらお話します

今回も読み終えるまでの間
お付き合いくださいませ

 

目次

信頼ができる存在とできない存在

皆さまが社会生活の中で
『このヒトは信頼できる!』
アテにできるヒトがいますか?

家族だったり、友達だったり
仲間だったり、弁護士?だったりするかもしれません

1人もいません!って方はきっと
ご自身に自信のある方でしょうか、笑

いずれにせよ
そういう存在がいたとして
あなたはなぜそのヒトを
『信頼できる』と判断できるのか

もし人生を一緒に過ごすのなら
そこがとても重要な要素になってきます

 

信頼できる存在の条件

信頼できる存在の条件とは
いったいどんなことでしょうか?

まずは『約束を守ってくれること』
『関係性を大切にしてくれること』
『自分を理解してくれていること』

いろいろあるとは思いますが
やっぱりこの3つは鉄板です

しかも下にいけばいくほど上位です

でもこれってヒトとして
身近ないる存在に求める
安心のカタチですよね

では逆に信頼できない存在には
どんな条件があるでしょうか

 

信頼できない存在の条件

これはもう逆説でいいですよね

『当たり前のように約束をやぶる』
『つねに先方の都合で判断される』
『こちらの考えに興味を持たない』

あはは、自分勝手の典型ですので
そりゃ信頼できないですよね

こういった存在は遠ざけたい、と
誰しもが思うと思います

そういう存在にならないために
3S活動を進める目的があるわけです

いったいどういうことか?
説明してまいりましょう

 

3s活動を導入する目的

3S活動の導入目的は以下の3つです

3S活動の3つの導入目的
目的1:約束を守る組織をつくる
目的2:関係性重視の考え方を育てる
目的3:気づきと対処の習慣づくり

それぞれどういことか?
説明してみましょう

 

目的1:約束を守る組織をつくる

3S活動は単なる美化活動でなく
最適な組織の仕組み=ルールを作り
それを徹底して守る体制づくりを
進めなければ継続できません

 
つまり職場が乱雑な職場は
それができていない、ということ

どんな良い技術を持っていても
素晴らしい設備を使っていても
それを育てて活用する『ヒト』
最適なルールさえ守れない

どれだけホームページに
品質を大切にする文言があっても
クチばかりで実際には守る気がない

そう主張しているに等しいのです

 
いやー、ちょっと恥ずかしい!

だからこそ
『約束をしっかり守れる組織』

これをつくることはとても
大切なことなのです

おわかりですよね

 

目的2:関係性重視の考え方を育てる

職場環境を維持・継続するためには
メンバーでお互いの事情や気持ちを
しっかり整理したうえで
継続するための工夫を積み重ねます

つまりこれって個人でなく
チームプレイが必要なんです

 
3S活動の責任者および一部のヒトが
一生懸命必死でがんばったところで
一時的な改善が進むだけでしょう

そうではなく、従業員全員が自分で
職場を改善する意識が育つことで
関係性がどれだけ大切なことなのか

そしてそれを重視する考え方が
どれだけ結果に結びつくかを学びます

だから活動を進めることは
とても重要なのです

 

目的3:気づきと対処の習慣づくり

相手の心情を察するには想像力と
訓練が必要となります

読み取るスキルは磨いていくもの

それを現場で問題に気づいたうえで
改善・対処を繰り返す習慣をつくる

何度も何度も改善を積み重ねる

職場の進化と従業員の感性の高さは
比例すると考えていただければ
正解に近いと考えます

 

3s活動による職場の最適化の進め方

ではそんな目的を達成するために
いったいどのような進め方が
最適なのでしょうか?

以下の3ステップをオススメします

職場の最適化の進め方の3ステップ
[STEP1]3s活動について学習する
[STEP2]全員参加で活動を進める
[STEP3]考える機会を確保する

 

[STEP1]3s活動について学習する

やはりまずは3s活動とは
どのような活動なのか?について
学習を進める必要があります

書籍を購入して勉強会を開催くなり
第三者を読んで研修を企画したり
できるだけ多くのメンバーで議論し
活動の理解を深めることから
スタートしてください

 
なぜなら理解者が少ないと
わかっているヒトだけで進めて
あとの人たちは置いてけぼりになり
効果が限定的になるからです

少しだけ綺麗な職場ってどうです?
一部だけピカピカな工場はいかが?
信頼に値するかどうかヒトに模して
想像していただければと思います

 

[STEP2]全員参加で活動を進める

チーム力=組織力を高めるためには
全員の理解が重要になってきます

なんのために活動進めて
どういったゴールを目指すのか?
そして自分はそれに対して
どう貢献していくべきなのか?

しっかり把握しながら
全員のチカラで職場を良くしながら
組織的な成長も遂げるわけです

 

[STEP3]考える機会を確保する

理解を深めるためにはやはり
考える機会を確保することが大切

やっぱりヒトって
誰かに答えを教えてもらうより
自分が答えを出していくほうが
面白いですし自分事になりますよね

組織的成長を最大化するためには
それぞれが最適解を出せるように
考える機会を確保する体制を
しっかりつくって活動を進めます

 

3s活動が生み出す効果

3s活動が進むと直接的には
『探すムダ』『迷うムダ』
整頓活動によって最小化します

意外とバカにならないのですが
それだけ?と思うかもしません

しかし3s活動ができる組織は
『約束を守れる』
『関係性を大切にできる』
『本質を見つけられる』

能力が育っていることになります

それは顧客から要求されるQCDを
高い精度で生み出せる能力を
持っている組織だということです

改善できる能力を持っていれば
あとはスイッチを押すだけです

業務効率の阻害要因を改善せよ!と
投げかけるだけとなります

そこからが本領発揮ですよね

 

3s活動で業務効率化は可能か?まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

3s活動は組織を育てる活動です

逆に言えばそれさえできない組織は
信頼ができない組織と判断され
時間とともに事業として存続力は
低下していかないでしょうか?

それこそこれを読んでいるあなたの
危機意識と行動力は未来の職場を
カタチづけることになると考えます

 

 

それでは今日はここまでです

今後とも宜しくお付き合い下さい☆

長文乱文を最後まで読んでくださり

いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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