QC活動の発表資料のつくり方について

QC活動の発表資料のつくり方について

QC活動では発表資料をつくって
発表する機会があります

でもこの発表資料って
どうやってつくればよいのか
最初は誰もわからないですよね

そこで今回はQC活動の実績報告に使う
発表資料のつくり方をお話します

ぜひ参考にしてみてください

 

目次

QC活動の実績を発表する目的

まず発表資料をつくる前に
活動実績を発表する目的をしっかりと
押さえておく必要があります

【QC活動実績を発表する3つの目的】
目的1:活動をしたことを報告する
目的2:他のヒトに改善事例を紹介
目的3:自らの活動を振り返る

もう少し詳しくお話していきましょう

 

目的1:活動をしたことを報告する

QC活動は自ら積極的に改善を
行っていくものではありますが
あくまで仕事の一部との位置づけです

仕事をすれば、報告をする

それは当然の義務ですよね

誰も知らないところでコソコソ
進める仕事はそうないと思います、笑

そのため活動したことを
上司に、周囲に、メンバーに
こんなことを考えて
こんなことに悩んで考えて
こんなことをやりました!って
きっちりと報告する

これで本当のひとつの改善が終わる

発表は大切な節目としての
役割があります

これがひとつ目の目的

 

目的2:他のヒトに改善事例を紹介

チームが取り組んだ改善は
成功したか、失敗したかに関わらず
自分たちの貴重な財産となります

だからこそのその財産を
皆さまに分けていただきたいのです

多様な価値観を持ったメンバーが
たまたま集まったからこそ出せた
貴重な成果だと思います

その独自性の高い活動はきっと
他のチームでも同じなはずなのです

皆さまも発表を聴けばわかります
あのチームはあれに取り組んだのか!
そのチームもそこで苦しんだんだな
このチームはこんな方法をみつけた!
など、共感できることと
参考になることがわんさか出ます

それをあなたのチームの改善事例で
他のチームの共感と参考を生み出す

それがふたつ目の目的

 

目的3:自らの活動を振り返る

QC活動では問題解決の『型』
つまりQCストーリーを使います

テーマを決めて、現状把握と目標設定
そして要因を分析して対策を施して
歯止めをかけます

この『型』どおりに取り組めたか
しっかりトレース出来たのか
狙いどおりの成果をつかめたのか

しっかり振り返ることで
やれたことやれなかったことを認識し
反省点と今後の対策を考えます

つまりチームとしての成長
集団のチカラを高めることが
可能となります

また、発表する時もQCストーリーに
沿ったカタチでまとめていきます

そのためこの『型』を嫌でも意識して
問題解決フレームが関わるメンバーに
どんどんと浸透していきます

これが3つ目の目的です

 

発表資料のつくり方

それらの目的を満足できるように
発表資料をつくっていきます

つくり方は以下のステップです

【発表資料のつくり方のステップ】
STEP1:つくる環境を準備する
STEP2:これまでの資料を集める
STEP3:QCストーリーでまとめる
STEP4:反省点と今後の対策を考える
STEP5:最後にメッセージを添える

ではもう少し詳しく説明しましょう

 

STEP1:つくる環境を準備する

まずは資料を作成する環境を
整えていきます

そのためには何でつくるのか?を
決める必要がありますよね

一般的にはマイクロソフト社製の
パワーポイントを活用することが
圧倒的に多いです

同社製のOfficeが普及していて
EXCELやWordで使う図形描写と
同じ機能を使って書けるためです

でも実際にはたまにEXCELやWordで
あるいはわざわざ手書きで
作成する方もいらっしゃいますが
もっとも作りやすい方法を
選択してくださいませ

つくる環境を整えたところで
次のSTEPへと進めていきます

 

STEP2:これまでの資料を集める

これまで活動で作成した
資料やデータを集めてきます

テーマ選定時に作成した
パレート図や棒グラフ
現状把握のために活用した
チェックシートやヒストグラム
要因分析のための特性要因図
対策を実施しながら仮説-検証を
繰り返した実績データ
最終的にまとめた作業手順書と
モニタリングのための管理図など

今回の活動でつくったすべての
データを集めて発表に使う情報を
1つひとつ吟味していきます

ここでお願いしたいのが
改めて情報に触れると
『こうしとけばもっと効果的だった』
『ああしとけば回り道しなかった』
『そうだ、まだこんな方法があった』
など、当時では思いつかなかった
ことがどんどん出てくると思います

そうなんです!

同じストーリーをたどっても
視点が変わっているから見えるものが
違ってくるのです

そのため、この時に気づいたことは
しっかりとメモしていてください
付箋でも、ノートでも、スマホでも

 

STEP3:QCストーリーでまとめる

すべての情報が集まったらその情報を
QCストーリーのフレームで整理します

そしてその順番で資料をつくります

具体的には
①テーマと選定理由
②目標と現状
③要因解析
④対策の決定と実行方法
⑤対策の結果
⑥標準化と管理
などで整理します

そして整理したら資料に貼り付けて
その情報に対する説明加えることで
資料をつくっていきます

 

STEP4:反省点と今後の対策を考える

活動を振り返りながら思いついた
反省点や今後の対策について
まとめていきます

STEP2でメモった要素
新たに思いついたこと

ここではメンバー全員の意見を
集めてください

資料作成はどうしてもリーダーが
やってしまい勝ちですが
ぜひ出来るだけメンバーと一緒に
行っていただきたいと思います

なぜなら振り返ることで多くの
学びを得ることができるからです

リーダーひとりが成長するのでなく
メンバーにも伸びていただきたいと
思うからです

手柄がどう、なんて些細なことでなく
組織総合力を高めることに注力する

それが周り巡って自身のためになる

 

STEP5:最後にメッセージを添える

最後にこの活動を総括します

活動をしてみてどう思ったか
やってみて何を得たか
今後への展望や会社への希望

改善活動をして貢献しました

その貢献した時にしか言えないこと
伝わらないことがあります

この貴重な機会にガツンと心に残る!
皆さまへの素晴らしいメッセージを
期待します

 

発表資料づくりの注意点

資料作成は活動まとめなので
どうしても資料としてのクオリティを
高くしたくなってしまいます

その分、資料作成時間がかかるため
そんなにこだわらないでください

そうお願いしてもどうしても
時間をかけてしまう気持ちは
とってもよく理解できます

その場合は楽しんじゃって下さい、笑

 

QC活動の発表資料のつくり方についてまとめ

いかがだったでしょうか?

発表資料づくりって結構楽しいです

発表するための資料づくりと言うより
発表という業務を言い訳にして
卒業アルバムをつくっている感覚です

もうノリノリで個性豊かな発表を
聴いている側は期待していますよ

 

 

それでは今日はここまでです
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

目次