生産管理システムを導入する企業は
増えていっているとは思います
そりゃ、これだけデジタル化が進み
便利で安価なツールがそろい踏みし
多くの会社で効果が出ていますから
仕方がありませんよね
自社だけ、どのメリットを逃せば
その分別の競争力を構築する必要が
出てきてしまいますから怖いです
だけど実際にはどの
生産管理システムを選べばよいか
わからない方も多いと思います
そこで今回は実際に
コンサルタントとして多くの企業で
経営支援をしている立場の我々が
どういう目線で生産管理システムを
選択するのか?
生産管理システムを選ぶ考え方を
今回はお話していこうと思います
今回も読み終えるまでのお時間
どうかしばらくお付き合いください
生産管理システムの導入の実態
生産管理システムを導入済の企業は
中小企業白書によればは51%
兵庫県での独自調査では57%
という調査結果があります
つまり平均すると54%の導入率
でもこれら調査は実際の現場感では
だいぶ情報が偏っている気がします
中小企業庁が発表した情報によれば
その内、中小企業は38.1万社
更にその内、従業員が20名以下の
小規模企業は32.8万社(85.7%)
大企業と中堅企業は当たり前に
システムを導入してるでしょうから
導入済54%のうち14%を占めます
ということは
小規模企業数の86%のうち
残り40%が導入しているとすると
実に半分近くの小規模事業者が
導入しているとの情報になるので
明らかに実感と比べて多いな
というのが正直なところ
ま、国や県のアンケ―トですから
実際に動いてなくても買っていれば
導入済みとして回答したんでしょう
いずれにせよ生産管理システムは
小規模製造業ではまだまだ
活用されていないのが実感です
ではその数あるシステムの中から
どんな条件を持つ生産管理システムを
選べば良いでしょうか
生産管理システムの導入の目的
まずは生産管理システムを導入する
目的を整理してみましょう
生産管理システムは一般的に以下の
導入目的のために検討されます
目的2:納期管理体制の強化
目的3:間接人員の効率化
これらを単独、あるいは重複した
目的を達成するために
生産管理システムの導入を
検討する会社が多いです
勘違いは少ないかとは想像しますが
念のためこれらを補足していきます
目的1:原価管理体制の強化
小品種多量生産がもっとも単純で
生産効率も高いため多くの企業が
この体制を理想を掲げると思います
しかし実際には多品種少量化は
どんどんひどくなる一方であるため
逆に競合よりも対応可能にするべく
システムのチカラを借りて効率化
これまでの人手による体制でなく
IT活用で情報を見える化することで
効率生産を可能となる体制づくり
つまり多品種少量であっても
しっかりと収益が確保できる体制
原価管理体制の強化を目的として
導入を検討する会社が多いのです
これが1つ目に多い目的です
目的2:納期管理体制の強化
次の目的は納期管理体制の強化です
多種多様なニーズに応えるためには
それ相応の納期管理体制が必要だが
複雑化する仕様に対応する能力には
限界が生まれてしまうのが現実
その納期対応をサポートするために
生産管理システムを導入する会社が
多くなってきているというわけです
さらに納期情報を積極的に開示し
顧客サービスとして提供する会社も
増えてきていますよね
これが2つ目に多い目的です
目的3:間接人員の効率化
原価管理体制も納期管理体制も
複雑化する対応のほとんどは
優秀な間接スタッフの対応によって
カバーされている会社がほとんど
そのためその難しい対応を
担当者の裁量任せにするのではなく
チームとして会社として対処する
個人の責任とさせないやさしい対応
これが現代の働きやすさですよね
コンサル目線で選ぶ生産管理システムの条件
コンサル目線でシステムを選ぶ時
重視するのは以下の3点です
視点2:競合との比較目線
視点3:自社らしさ目線
それってどういうことか?
これには少し補足が必要ですよね
視点1:お客さまからの目線
お客さまは安定した価値提供を
当たり前のように期待します
Q:品質、C:納期、D:価格
そりゃ、代金を支払う以上
それ以上の価値は期待します
そのため、生産管理システム導入で
どういった提供価値を向上できるか
原価管理体制強化によってコスト力
納期管理体制強化によって納期確保
納期情報の提供サービスを含めて
どんな価値を提供できる可能性が
生まれるのか生まれないのか?
そういった目線でシステム機能を
評価していきます
これは当然と言えば当然の注目的
視点2:競合との比較目線
次は競合との比較目線です
同業の中で素晴らしい業績の会社
あるいは同じ理想像を追求する会社
と言うように
我が社が手本とする会社が競合です
その競合に勝つ
あるいは追いつくために
その生産管理システムが役立つか?
という目線です
相手がすでに導入しているなら
その同等機能を持っているか
それよりも有利な機能はないか?
そういった目線が
生産管理システム評価をする上で
とても大切になってきます
当然ですがこれまで競合を意識せず
調査もしていないならばこの目線は
役に立つことはありません
技術も価格も納期対応について
知らず知らず負けていたとしても
知らないのだから仕方がないです
でもこの情報社会で事業をする中
知らないということは本当に
怖いことだと思います
視点3:自社らしさ目線
これまで700社近く支援してきて
1社として似た会社がなかったです
ヒトと同じくらい個性の塊りなのが
会社という存在だと思っています
そのため自社らしさはとても大切で
市場から我社がどう見られてきたか
顧客から何を期待されているか
それにどうやって応えてきたか
その歴史が今の会社の現状のはずで
ここは外すわけには絶対にいかない
数ある会社の中で自社らしさを
正常進化させられるのは
この会社しか絶対にあり得ない
ならば市場から認められてきた
その個性・特徴・技術の進化のため
その生産管理システムの機能が
どんな影響を及ぼすのか?が
最大の評価点と言うことができます
コンサル目線で生産管理システムを選ぶ考え方まとめ
これまで市場環境を
生き抜いてきた会社だからこそ
その中枢を外すことは論外
逆に進化させられるのかどうか
その将来性が期待できるかどうか
そういった目線を持って
生産管理システムを選ぶ、と
いうことです
当たり前といえば
当たり前のことなんですけど
補助金欲しさだったり
上手なプロモーションにやられて
本質を見落としてしまったあげく
動いていない生産管理システムを
多く見てきた西本としては
改めて確認して欲しいな、と
記事にまとめてみました
やはりシステム導入は経営判断
ぜひ経営戦略と照らし合わせて
ご判断いただくことが大切です
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては企業発展のために
すべては皆の笑顔と元気のために