皆さま、初めまして。中小製造業DX支援の専門家の田邉 正明(たなべ まさあき)です。
※所属企業の守秘義務およびクライアント保護の観点から、アイコンにて失礼いたします。
「良品を捨てていた」。あの現場体験が、今の支援の原点です
私は約20年にわたり、メーカーでエンジニアとして半導体・電子部品の工法(プロセス)開発に携わってきました。基礎研究から量産立ち上げ、品質評価、プロセス改善まで、ものづくりの上流から下流までを一貫して経験してきたことが、今の私の土台になっています。
今の仕事の原点となった出来事があります。品質評価部門に異動した際、ある電子部品の検査工程で、良品と不良品を正しく判別できる基準が存在しない項目があることに気づきました。基準がないために、本来は良品であるものまで不良と判定し、廃棄してしまっていたのです。その損失が収益を圧迫していました。
「もったいない」。それが率直な感情でした。しかし同時に、誰もサボっていたわけではないことも分かっていました。日々の業務に追われる中で基準をつくる余裕がなく、仕組みが整備されないまま放置されていた。現場の「忙しさ」が、見えない損失を生み続けていたのです。
私は不良データをパレート図で分類し、発生箇所ごとに分析を重ね、不良率と相関のあるパラメータを特定。データに基づく判定基準を導出し、検査マニュアルとして標準化しました。結果として、事業部全体の品質管理能力が強化され、年間3,000万円の品質ロス削減につながりました。
このときに「データを活かし、仕組みに落とし込めば、現場は必ず変わる」という確信を得ました。この体験が、現場のデータ活用と業務標準化を軸にDX支援を行う今の仕事の出発点になりました。
中小製造業の現場には、まだ眠っている「大きな力」があります
中小製造業の現場は、限られた人数、時間、予算の中で日々のものづくりを回しています。その制約の中で、日本の製造業を支えているのは、現場で汗を流す皆さん一人ひとりの技術と工夫です。多品種少量、短納期、厳しい品質要求に大手にも引けを取らない対応力で応え続けるその底力は、本来もっと正当に評価され、もっと利益に結びついてよいはずです。
しかし現実には、その力が「見えないまま」埋もれていることが少なくありません。感覚に基づく判断、記録されないまま消えていく改善の知恵、個人の技に頼った属人的な運営。これらは「現場の怠慢」ではなく、それだけ日々が忙しく、仕組み化にまで手が回らなかったからにすぎません。私自身、メーカーの現場で同じ状況を幾度となく見てきました。
その眠っている力を「見える化」し、「仕組み」に変え、働く人が正当に報われる形につなげたい。それが私の支援の根底にある想いです。
ここで一つ、お伝えしておきたいことがあります。効率化は、人を減らすためのものではありません。収益力を高め、賃上げの原資を生み出し、現場で懸命に働く人たちの処遇を改善するための「前向きな投資」です。現場を良くすることが、そこで働く人の暮らしを良くすることに直結する。その考えで、この仕事に取り組んでいます。
プロセスエンジニアの目線だから、成果につながる支援ができます
私の最大の強みは、ものづくりの現場を「プロセス(工法)」の視点で見られることです。約20年のプロセス開発経験を通じて、研究段階から工場での量産までのさまざまな工程を経験してきました。だからこそ、現場の課題がどの工程のどこに起因しているのかを見極め、改善のアイデアを「続く仕組み」に落とし込むことができます。
実際に、「他の業界では当たり前の仕組みが、この現場にはない」という場面に何度も出会いました。たとえば、半導体業界では一般的な設計ミス防止の仕組みを電子部品の開発現場に導入して設計ミスを削減したり、手動で行っていた電気特性の評価を自動化して評価工数を大幅に減らしたりといった実績があります。「新しい技術」ではなく、「すでにある知見を別の現場に持ち込む」だけで効果が出ることを、何度も実感してきました。
DX支援と聞くと、「最新のITツールを導入すること」をイメージされる方も多いかもしれません。しかし、ツール導入はあくまで手段であり、目的ではありません。
- 現場を観察する:どこにムダ・属人化・手戻り・見えない損失があるか。
- 対話を重ねる:現場の方々と一緒に課題の全体像を描く。
- 仕組みを構築する:業務の標準化、データの見える化、デジタルツールの活用を組み合わせる。
導入して終わりではなく、現場に定着し自走できる状態をつくるところまでが支援の範囲です。常に大切にしている判断基準は二つ。「この仕組みで、現場は本当に回り続けるか?」、そして「この改善は、利益と賃上げの原資につながるか?」です。
私たちを「現場改善の伴走パートナー」としてとことん活用してください
中小製造業の経営者の皆様、現場リーダーの皆様へ。
私たちを、単なるアドバイザーとしてではなく、現場の課題を整理し、実行し、成果が出るまで一緒に走り抜く「伴走パートナー」として活用してください。報告書を出して終わりの支援ではなく、現場に入り込み、皆様と同じ目線で汗をかくことが私たちの支援スタイルです。
何から手をつければいいかわからない状態でも構いません。むしろ、そこからのスタートこそ大歓迎です。現場の困りごとを一緒に言葉にするところから始め、優先順位をつけ、小さく始めて、着実に成果を積み上げていく。その最初の一歩を踏み出すお手伝いが、私たちの役割です。
大がかりなシステム投資は必要ありません。「今ある現場」を起点に、できることから一つずつ変えていく。その小さな積み重ねが、やがて会社全体の収益力を押し上げ、働く人の処遇改善へとつながっていきます。
- 現場が良くなれば、会社が良くなる。
- 会社が良くなれば、そこで働く人の未来が明るくなる。
その好循環を一緒につくるために、どんな小さな相談からでも構いません。ぜひ私たちを、現場改善と収益力向上の推進役として、遠慮なく頼ってください。皆様の現場でお会いできることを楽しみにしています。


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