Value Engineering=略してVEとは
バリューエンジニアリングと呼ばれ
有効な原価低減手法として有名です
ですが実際に使えている中小企業が
まだまだ少ないのが現状ですよね
そのためこのサイトでは少しづずつ
簡単にな表現で解説を試みています
今回も読み終えるまでの時間
少しお付き合いくださいませ。
一般的な見方とVE的な見方の違いとその意味
基本的なVEの意味を理解するために
以下の構造的な違いを比較すると
わかりやすくなります
上図はVE提案を進める意味について
一般的な見方と比較しています
従来は左側に表現してあるとおり
製品や部材の原価を積み上げて
最後に利益を載せて売値とします
つまり材料費や労務費、外注費など
勘定科目を積算するわけですよね
これが一般的な見方です
一方でVE的な見方は以下のとおり
①最低必要機能
まずは必ず必要となる
最低限必要な機能を定義します
これをVEでは『名詞+動詞』で
表現する必要が特徴的です
この辺りは以前詳しく説明したので
以下の記事を参考してみてください
この定義を進めることで
1つの目的をを達成させるのは
別に今の方法だけではないことを
知って欲しい願いが込められてます
②顧客要求価値
これは①に加えて顧客満足に関わる
お客様からの要求価値を加えます
これも最低限必要である分だけとの
基本的な考え方は変わりませんので
念のため補足しておきます
③製造上の要件
これは製造を進めるうえで
外せない要件=機能のことです
これがないと造れないなら
外しようがないですよね!
④不要機能
そうして本当に必要な機能以外
つまり本来なら必要とされない機能
これを消去法で明らかにして
このコストを省いていくことが
VE的な意味=考え方だということ
おわかりいただけますでしょうか
VE提案を生み出すための7つの質問
ここでVE提案を量産できる質問を
代表的な7つを以下の表で示します
質問 | VE提案を生み出す質問 | 例 |
1 | それは何か? | ネクタイピン |
2 | それは何をする? | ネクタイとシャツを固定 |
3 | その値段は? | 10,000円 |
4 | その価値は? | バネとギザギザが本体の価値 |
5 | 他にその働きをするものはないか? | のりづけ、ピン止め、洗濯ハサミ、クリップ・・・ |
6 | その値段は? | クリップ1円、洗濯ばさみ〇〇円・・・ |
7 | 要求を満たすか? | クリップを改造すれば100円? |
左側には7つの質問を
右側には解析例を記入してみました
それではこれをもう少しだけ
解説を加えることにしましょう
質問1:それは何か?
まず、VE手法を活用する対象を
決めることが必要となります
なので今回は例として
『ネクタイピン』について
考えてみていきましょう!
質問2:それは何をする?
次の質問はその『ネクタイピン』の
機能を明らかにしていきます
ただしVEの基礎である
[名詞]+[動詞]とします
つまり、ネクタイピンが果たすべき
役割や機能、使用目的に着目して
『ネクタイとシャツを固定』
質問3:その値段は?
そしてその機能は一般的に
いくらで提供されているか?
客観的な数値情報が必要となります
そりゃ比較するには必要ですよね
質問4:その価値は?
そしてもっとも重要なのは
その値段にどのような価値を
買っているのか?ということ
この価値を
○ フレーム
○ AとBを止めるバネ
○ 滑り止めのギザギザ など
大まかな構成としてとらえ
その価値を整理する
質問5:他にその働きをするものはないか?
そして質問5では
その代替手段についてアイデア出し
実際にはここで時間をかけるのが
一般的です
そりゃVEの根幹部分ですよね
質問6:その値段は?
そして最終的にその代替手段が
いくらで手に入るのか?を
調査・算定していきます
質問3と同じですが
これで改善前と改善後の
コストインパクトの差を見ながら
どの案が良いか、悪いかを
考えていくことができます
質問7:要求を満たすか?
そして、最後は最終確認です
代替案の効果算定を進めながらも
最終的に顧客要求を満たさなければ
改善を進めるわけにもいかないため
こちらも必要な質問となるわけです
おわかりですよね?
VE提案を量産できる7つの質問まとめ
VE提案を数多く生み出すための
7つの手順を質問化しただけですが
事例を用いてのストーリーのため
わかりやすかったのではないか?と
今回は記事を書き進めました
ぜひ、御社の原価低減活動のために
ご参考いただければ幸いです
それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために