ジャストインタイム方式(JIT)の意味とは?メリット・デメリットを知る
ジャストインタイム方式(JIT)の意味とは?メリット・デメリットを知る

ジャストインタイム方式はご存知ですか?
ジャストインタイム生産システムとも
文字通りJust In Time:JITとも呼ばれ
製造業の究極のカタチを表す製造用語です

このジャストインタイム方式の意味とは?
そのメリットやデメリットはどんなもの?

今回はジャストインタイム方式について
紐解いていきましょう

 

ジャストインタイム方式(JIT)の意味とは?


もちろん製造に関わる仕事をしているなら
ジャストインタイムはご存知の方も多い

世界でも指折りの優良企業のひとつ
トヨタ自動車が経営理念にも入る
徹底して守っていこうとする考え方です

 

直訳すればジャストインタイムは
Just In Time=時間どおりちょうど

 

つまり

必要なものを、必要なときに、必要なだけ

という意味だとトヨタ自動車の
ホームページにも書かれています

 

そういった状態を理想=ゴールとおいて
『ムダを徹底的に排除する』という思想
これが世界で通用する企業を創っています

おわかりでしょうか?

 

『ムダを徹底的に排除する』という思想について


『生産性を向上する』との
よりよい職場を目指すスタンスではなく
『ムダをゼロにする』との
完璧な職場を目指す事業方針だということ

これは圧倒的に意味が変わりますよね

例えば。。。

 

ある会社では生産性をあげようと
目標を置く時に5%くらいでいいか、と
今あるやり方を2~3改善して
足りなければもう1つくらい改善
ってな感じでクリアすれば褒められます

しかし、ムダ”0”化を目指す会社では
運搬作業の撤廃や手待ち時間の0化などが
目標となって、そのためには今のやり方を
抜本的に否定するところから検討して
”0”になるまで永遠に改善が必要になる

だってムダを”0”にするってことは
世の中のチリをすべてなくすってことと
言っていることは変わりませんよね

 

まるでダイエットを目指す一般人と
世界を目指す1流のアスリートとの違い

もう、おわかりですよね

 

あるべき姿=企業ビジョンで決まる改善効果


これは企業ビジョン=ゴール設定に
大きく関係がある話です

登る山の大きさによって
準備する項目が大きく変わりますよね

 

近所の山に登るのと
日本の三名山に登るのと
世界最高峰に登るのとでは
まったく変わります

どうありたいか?あるべき姿から
逆算した事業戦略の検討が必須なのです

 

なんとなく生産性を上げないといけない…
ではなく、税引前利益:10%を目指す
あるいは、
業界のある分野でナンバーワンを目指す
などの分かりやすいゴール設定がなければ
改善が継続できるはずもないこと

ジャストインタイム方式を導入しようと
軽く考えて進む話ではないということ

ご理解いただけたかと思います

 

ジャストインタイム方式(JIT)のかんばん方式について


ジャストインタイム方式(JIT)の意味とは?メリット・デメリットを知る

かんばん方式の概念図 出典:トヨタ自動車HP

そんな思想によって生まれた生産管理方式
それが代表的な『かんばん方式』です

スーパーマーケットから着想を得た方式で
商品名、品番、置場所などの情報カードを
『かんばん』と名付けて管理ツールとして
活用したころから『かんばん方式』と
呼ばれるようになったそうです

 

この『かんばん方式』は
平準化生産を前提としているところが
とても特徴的な部分です

これが崩れればすべてが崩れますが
それが『前提』であることがとても
重要なファクターになります

これについては詳細は後ほど。。。

 

適正量にコントロールされた棚に
後工程が前工程に部品を取りに行く
取られた分だけ補充するルールを
徹底して守る方式です

このことにより
まるでスーパーマーケットのように
顧客が必要とする品物を、必要なときに、
必要な量だけ持って帰って頂けるような
仕組みを確立していける、という訳です

 

なるほど合理的ですよね!

では、この『かんばん方式』
どんなメリットがあるか
整理してみましょう

 

ジャストインタイム方式(JIT)のメリットとは?


ジャストインタイム方式(JIT)は
以下の4つのメリットがあります

【ジャストインタイム方式(JIT)の4つのメリット】
◯ 問題点の見える化
◯ 在庫量のミニマム化
◯ 在庫管理費用の削減
◯ FIFOの実現

ではこれらのメリットについて
もう少し詳しく解説していきます

問題点の見える化


管理状態やモノの流れに不備が発生すると
在庫がすぐに枯渇して後工程が止まります

後工程が止まると大問題となりますので
優先して問題解決しないとまた再発します

ですので、そうならないよう改善ができる
そのために問題を見える化する

そういった効果を狙っています

 

そのためトヨタ自動車では
しょっちゅうラインが止まります
止まったら班長が止まった部分に駆けつけ
問題を解決してラインを再稼働させます

こういったことが通常ルールとして
徹底されている会社だということです

 

在庫量のミニマム化


もちろん必要な量以上に在庫がないため
仕掛り品は最小化できます

もちろん平準化生産を前提としているため
このメリットが享受できます

ここは重要なポイントですので
デメリット面でも説明します

 

在庫管理費用の削減


お客さまにかんばんが持っていかれ
その分生産するというシンプルなシステム

そのため、在庫管理や所要計算の手間など
管理コストが必要なくなります

 

通常であれば、モノの受入、払い出しなど
在庫を管理する工数、あるいは
今後の受給状況をシミュレートして
品切れリスクの確認など多くの手間が必要
それがこの仕組み導入で不要となります

 

FIFOの実現


在庫がミニマム化するため
生産リードタイムも短縮され
結果的にFIFOが実現できます

【FIFOの詳しい情報はこちら】

 

ジャストインタイム方式(JIT)のデメリットとは?


ジャストインタイム方式(JIT)には
以下の3つのデメリットがあります

【ジャストインタイム方式(JIT)の3つのデメリット】
◯ 平準化生産できない生産に使えない
◯ 在庫欠品による手待ちロスリスク
◯ 規模によるコストダウンが困難

平準化生産できない生産に使えない


前述した通り『かんばん方式』は
平準化生産が前提でのメリッット追求です

そのためこの平準化生産が崩れれば
生産は大混乱に陥って問題が問題に埋もれ
リスク回避のために在庫を多く持つことに

これでは本末転倒となります

 

そのため『かんばん方式』という名前に
翻弄されている中小製造業をよく見ます

重複しますが
平準化生産が前提です

もし主要取引先から強要された場合は
『平準化生産が前提』を加えるよう
基本取引契約書の見直しを要請して下さい

『優越的地位の乱用』

下請法でいえば一発でアウトの案件です

 

在庫欠品による手待ちロスリスク


在庫が欠品したら一大事です

後工程(お客さま)のラインが止まります

状況によってトラブルは必ず発生します
そしてその手待ちロスが必ず発生します

 

そのロス発生のリスクと
それを改善できる可能性との闘い

後者を選ぶなら
経営者のそれ相応の覚悟なしに
『かんばん方式』導入の選択は
できないはずです

 

規模によるコストダウンが困難


大量に購入することでコストダウンを図る

通常ではよくある購買戦略ですね

 

しかし『かんばん方式』の場合
必要な時に必要なモノしか
購入(発注)をしません

そのためこの購買戦略が使えなくなります

これもジャストインタイム方式ならではの
特徴と言えます

 

ジャストインタイム方式(JIT)の意味とは?まとめ


ジャストインタイム方式

導入を検討する、あるいは参考にする場合
良い面ばかりではなく、悪い面も見ながら
冷静に判断していただくことを望みます

 

一方で、トヨタ自動車の徹底する覚悟には
見習える部分も多いと感じます

あなたの会社は将来どうなりたいのか?
登るべき山は具体的にどんな山?
そしてそのために今なにをすべきか?

ぜひ、そのための一歩として
改善を進めてくださいませ

 

 

それでは今回はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

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