毎日出荷、発注、在庫確認…。小さな製造業にとって、在庫管理はまさに終わりのない戦いです。
「あれ?在庫が足りない!?」 「発注し忘れた!」 「どこに何があるか把握できない!」
それって作業者が困る、という単純なお話でなく、納期に影響が出たり、ムダな在庫が増えたり、突発的な発注で高くついたりと、そんなロスが今後ずっと発生する前提の工場であり続けることは、やはり回避したいですよね。ほんとこのような在庫管理の悩みを抱えている工場は本当に多いです。
でも千差万別の工場の考え方や事業特性にマッチした在庫管理システムを見つけることも結構難しく、またそれらをカスタマイズしようとしたり独自でシステムを構築しようとすれば、ある程度の資金も必要となるので難しい場合もありますよね。
だからこそ、身近にあるエクセルを使って、まずは自工場で「在庫管理の見える化」をシンプルに構築してみてば、そうして初めてどんな管理の仕組みが最適なのか?が見えてくるはず。つまり、まずは簡単にでもやってみて、そこから次のステップを考えることが現実的な解決策です。
そこで今回は、エクセル関数を使って誰でも簡単に在庫管理アプリを作れる方法を紹介します。
今回も読み終えるまでのお時間、しばらくお付き合いくださいませ。
製造業の在庫管理表をエクセルで作る方法とそのメリット
在庫管理の見える化をエクセルで実現することは、小さな製造業にとって大きなメリットをもたらします。ではエクセルを利用して在庫管理アプリを作成する方法とその利点について、より具体的に解説してみましょう。
無料で見やすい在庫管理表の作り方
在庫管理アプリをエクセルで作成する際の最初のステップは、必要なデータを一覧表示できるシンプルで見やすい在庫管理表を作成してみることです。エクセルのテーブル機能を活用すれば、商品名、在庫数、安全在庫量、発注点、発注待ちの商品、入荷予定日など、管理が必要な項目を効率的に整理し、一目で状況を把握できるようになります。さらに条件付き書式を用いることで、在庫が安全在庫量を下回った際に自動でセルの色が変わるよう設定でき、視覚的にも在庫状況を迅速に判断できるようになります。そうなれば在庫管理上の利便性がグッと高くなりますよね。
エクセルの関数とマクロを活用した在庫管理表の計算式
その在庫管理の利便性を考えれば、なんと言っても在庫の正確な増減を追跡することが重要です。実はその構築にこのエクセルの関数が相当よい仕事をしてくれます、笑。
たとえばエクセルのSUMIF
関数を使えば、特定の商品に関する入荷や出荷のデータを基に、自動で在庫数を計算できます。さらに、VLOOKUP
関数を用いることで、商品コードや商品名から必要な情報を瞬時に引き出すことが可能になり、在庫管理のスピードと正確性が格段に向上します。また、もしもエクセルのマクロ機能を組むことができるなら、より複雑な在庫管理作業も自動化し、手作業によるミスのリスクを減らすことができます。エクセル関数は本当にちゃんと使えば便利なものです。
在庫管理システムの効率化と効果
そんな形で作成したエクセルを用いた在庫管理アプリを導入すれば、在庫の過剰や不足を防ぎ、必要な時に正確な数量を発注することが容易になります。これにより、在庫コストの削減、資金の有効活用、納期の遵守といった複数のメリットを得られます。また、リアルタイムで在庫状況を共有できるため、チーム内での情報共有ができ、迅速な意思決定が可能になります。これは、特につねに人手が足りない我々小さな製造業にとっては大きいことですよね。
エクセルで在庫管理アプリを作成することは、コスト効率が良く、導入が容易で、使い勝手も良いという明確なメリットを生み出します。このようなアプローチは、特に資金や人数が限られている小さな製造業にとって、在庫管理の課題を解決するための実用的で効果的な手段です。これは進めない理由は見当たらないですよね。
在庫管理表の基礎知識と活用事例
ではエクセルの在庫管理を組み立てる前に、実際の在庫管理表とはどのようなものか?は理解しておきたいですよね。ではその有効な活用事例を3つ、具体的に見て基礎知識を整理していきましょう。
実際の在庫管理の活用事例
今回は、自動車部品製造業、食品製造業、アパレル業界の3つの事例を紹介します。
1. 自動車部品製造業の事例
ある自動車部品製造業では、エクセルを用いた在庫管理表で、部品ごとの在庫状況、発注点、安全在庫量をリアルタイムで管理しています。このシステムにより、生産ラインの停止を防ぐための緊急発注が大幅に減少。さらに、過剰在庫によるコストも削減されました。在庫管理の見える化が、生産計画の精度を高め、コスト削減に直結した事例です。
自動車部品製造業の在庫管理表フォーマット例
部品名 | 品番 | 現在庫数 | 安全在庫量 | 発注点 | 発注量 | 入荷予定日 | 最終出荷日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ブレーキパッド | BP1234 | 150 | 100 | 120 | 200 | 2024/03/10 | 2024/02/28 |
ヘッドライト | HL5678 | 80 | 50 | 60 | 100 | 2024/03/05 | 2024/02/27 |
タイヤ | TY9012 | 200 | 150 | 170 | 250 | 2024/03/15 | 2024/03/01 |
項目解説:
- 部品名と品番: 特定の部品を識別し、追跡するための基本情報です。
- 現在庫数: 現在保有している部品の数量です。
- 安全在庫量: 在庫がこのレベルに達する前に発注を行うことで、生産の遅延を防ぎます。
- 発注点: 在庫量がこの数に達したら、新たに部品を発注します。
- 発注量: 一度に発注する部品の数量です。
- 入荷予定日: 次に部品が入荷する予定の日付です。
- 最終出荷日: 最後に部品が出荷された日付です。
使い方とメリット: この表を使用することで、部品の在庫状況をリアルタイムで把握し、生産ラインの停止を防ぐことができます。また、過剰在庫を抑えることで、在庫コストの削減にも繋がります。
2. 食品製造業の事例
食品製造業では、在庫管理表を使って賞味期限の管理を行っています。特に、賞味期限が近い商品を優先的に出荷する「先入れ先出し」原則を厳格に適用。これにより、廃棄率の低減と同時に、常に新鮮な製品を消費者に提供することが可能になりました。在庫管理の見える化が、品質保持とコスト削減の両立に貢献しています。
食品製造業の在庫管理表フォーマット例
商品名 | SKU | 現在庫数 | 安全在庫量 | 発注点 | 発注量 | 入荷予定日 | 賞味期限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ヨーグルト | YG3456 | 500 | 300 | 400 | 600 | 2024/03/10 | 2024/04/01 |
チョコレート | CH7890 | 300 | 200 | 250 | 400 | 2024/03/05 | 2024/05/15 |
パン | BR1234 | 150 | 100 | 120 | 200 | 2024/03/07 | 2024/03/20 |
項目解説:
- 商品名とSKU: 商品を識別するための基本情報です。
- 現在庫数: 現在保有している商品の数量です。
- 安全在庫量: 在庫がこのレベルに達する前に再発注を促す、リスク回避のための指標です。
- 発注点: 在庫量がこの数に達したら、商品を再発注します。
- 発注量: 一度に発注する商品の数量です。
- 入荷予定日: 次に商品が入荷する予定の日付です。
- 賞味期限: 商品の賞味期限です。
使い方とメリット: この表を活用することで、賞味期限が近い商品の在庫を優先的に出荷し、廃棄率の低減を図れます。また、常に新鮮な商品を顧客に提供することが可能になり、顧客満足度の向上に寄与します。
3. アパレル業界の事例
アパレル業界では、季節に応じた商品の需要予測が重要です。あるアパレル企業では、過去の販売データと在庫管理表を組み合わせて、次のシーズンの商品計画を立てています。このアプローチにより、過剰在庫や在庫不足による機会損失を最小限に抑えることができ、売上の最大化に繋がりました。在庫管理の見える化が、的確な需給予測と戦略的な商品計画に貢献しています。
アパレル業界の在庫管理表フォーマット例
商品名 | SKU | 現在庫数 | 安全在庫量 | 発注点 | 発注量 | 入荷予定日 | 賞味期限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ヨーグルト | YG3456 | 500 | 300 | 400 | 600 | 2024/03/10 | 2024/04/01 |
チョコレート | CH7890 | 300 | 200 | 250 | 400 | 2024/03/05 | 2024/05/15 |
パン | BR1234 | 150 | 100 | 120 | 200 | 2024/03/07 | 2024/03/20 |
項目解説:
- 商品名とSKU: 商品を識別するための基本情報です。
- 現在庫数: 現在保有している商品の数量です。
- 安全在庫量: 在庫がこのレベルに達する前に発注を促す、リスク回避のための指標です。
- 発注点: 在庫量がこの数に達したら、商品を再発注します。
- 発注量: 一度に発注する商品の数量です。
- 入荷予定日: 次に商品が入荷する予定の日付です。
- シーズン: 商品が属する販売シーズンです。
使い方とメリット: この表を使うことで、季節に応じた商品の需要予測が可能になり、過剰在庫や在庫不足を防ぎます。また、適切なタイミングでの販売戦略の策定が可能になり、より利便性が高まります。
これらの事例からわかるように、在庫管理の見える化は、業種を問わず、業務の効率化、コスト削減、そして最終的な利益向上に直接的な影響を与える重要な取り組みです。エクセルを活用した在庫管理アプリは、このような成果を達成するための手軽で効果的なツールとなり得るのです。
エクセルを利用した在庫管理のメリットとデメリット
エクセルを使った在庫管理は、小さな製造業でも手軽に始められる便利な方法です。ただし、どんな便利なツールにも、使い方によっては良い点と気をつけるべき点があります。そこでここではさらなる良い運用をしていただくために、エクセルを使った在庫管理のメリットとデメリット、そしてさらに良くするためのポイントを、わかりやすく整理していきましょう。
エクセルを利用することのメリットと業務効率化
良い点:
- 手軽さ: 特別なソフトを買わなくても、すでにパソコンに入っているエクセルで始められます。
- 自分好みに: 必要な項目を自由に追加したり、見やすく整えたりできます。
- 簡単操作: エクセルの基本操作は多くの人が知っているので、すぐにでも使い始められます。
- 情報整理: 在庫の状況を一覧でき、何がいつ必要になるかがパッと見でわかります。
エクセルを利用することのデメリットと注意点
気をつけるべき点:
- 大きなデータには向かない: 在庫がとても多い場合、エクセルだけでは管理しきれないことがあります。
- 間違いが起きやすい: 手動で数字を入れるため、間違えやすくなってしまうことも。
- データの安全: エクセルファイルは改ざんされたり、なくしたりしやすいので注意が必要です。
エクセルを利用した在庫管理の改善策
- 定期チェック: 定期的にデータを見直し、間違いがないかチェックしましょう。
- 共有時の注意: 複数人で使う時は、誰がどのファイルをいつ編集したかわかるようにしましょう。
- 自動化の活用: エクセルの便利な機能を使って、計算ミスを減らしたり、入力作業を楽にしたりしましょう。
- クラウドでの保存: データをクラウドに保存すれば、なくす心配が減り、どこからでもアクセスできます。
エクセルを上手に使いこなすことで、在庫管理がぐっと楽になります。ただし、その便利さを最大限に活かすためには、注意点をしっかりと把握し、日々の使い方を少しずつ改善していくことが大切です。これらエクセルの使い方を工夫しながら、スムーズな在庫管理を目指しましょう。
エクセルに装備された在庫管理に便利な関数とその活用方法
皆さまもご存じだと思いますが、エクセルはただの表計算ツールではなく、実は在庫管理をする上で、とっても便利な関数機能がたくさん装備されてあります。そこで今回は、特に在庫管理に役立つエクセルの関数「SUMIF」と「VLOOKUP」の使い方、そしてその他の便利な関数の活用方法を、簡単に解説します。これらを使いこなすことで、在庫管理がもっとスムーズに、もっと正確に行えるようにしてください。
在庫数を計算する関数SUMIFの使用方法
SUMIF関数は、「条件に合ったデータの合計」を計算する関数です。例えば、特定の商品の出荷数や入荷数だけを合計したい時に使います。
使い方の例:
ある商品の入荷数を合計する場合、=SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)
と入力します。
- 範囲: 商品名が書かれている列の範囲を指定します。
- 条件: 合計したい商品名を””(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。
- 合計範囲: 入荷数が書かれている列の範囲を指定します。
これで、指定した商品の入荷数だけが合計できます。とっても便利ですね!
特定の項目を探し出す関数VLOOKUPの使用方法
VLOOKUP関数は、「指定した値をもとに、表から情報を検索してくる」関数です。在庫リストで商品名からその他の情報を引っ張ってくる時に使います。
使い方の例:
商品名からその商品の在庫数を探す場合、=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE)
と入力します。
- 検索値: 情報を知りたい商品名を指定します。
- 範囲: 情報が含まれる表全体の範囲を指定します。
- 列番号: 検索値の列から数えて、情報が書かれている列の番号を指定します。
- FALSE: 正確に一致する値を検索します。
この関数を使えば、大きな在庫リストからも瞬時に必要な情報を見つけられます。
スムーズな在庫管理のためのエクセル関数の利用・注意点
エクセルの関数を使うときのコツは、「何をしたいか」を明確にすることです。その上で、必要な関数を選び、正確に入力しましょう。また、関数を使う時は以下の点に注意してください:
- データの整理: 関数を使う前に、データが正しく整理されているか確認しましょう。間違いや不足がないかチェックすることが大切です。
- 関数の理解: 使用する関数の仕組みを理解しておくことで、間違いを防ぎます。
- エラーチェック: 関数を使った後は、結果が妥当かどうかを確認しましょう。おかしな数字が出ていないか、一度目を通すことが重要です。
これらの関数を上手に使うことで、在庫管理がぐっとラクになります。エクセルの力を借りて、在庫管理の課題を一つずつクリアしていきましょう!
エクセルで作った在庫管理アプリの無料テンプレート
このテンプレートを使用することで、自動車部品製造業における在庫管理がより効率的かつ正確に行えます。各関数の正確な設定とデータ管理を通じて、在庫の過不足を防ぎ、業務のスムーズな運営に貢献します。以下に、無料テンプレートの概要を提供します。
エクセル関数を使った在庫管理表(無料テンプレート)の入手方法
以下のリンクボタンをクリックして、お名前とメールアドレス(フリーアドレスでの申込みはご遠慮ください)を入力してください。入力いただいたメールアドレスにダウンロードリンクをお送りします。なお今後、登録いただいたメールには本サイト:製造部 SEIZO-BUより製造業の現場改善に役立つ情報やお知らせを発信する場合がありますが、いつでも解除可能ですのでご安心ください。
※ フリーアドレス(gmail,yahoo!など)からの申込みはご遠慮いただいております。
在庫管理エクセルテンプレート設計案
シート1: 在庫リスト
- 列A (部品名): 各部品の名称を記載します。
- 列B (品番): 部品ごとの固有の品番を記載します。
- 列C (前残数): 期間開始時の在庫数を記載します。
- 列D (入荷数合計): 同期間内の入荷数の合計を自動計算します。
- 列E (出荷数合計): 同期間内の出荷数の合計を自動計算します。
- 列F (現在庫数): 期間終了時点での在庫数を自動計算します。計算式は「前残数 + 入荷数合計 – 出荷数合計」です。
- 列G (安全在庫量): 在庫が不足しないように保持すべき最低限の数量を記載します。
- 列H (発注点): 新たに部品を発注するべき在庫の水準を記載します。
- 列I (発注量): 一度に発注する部品の数量を記載します。
- 列J (入荷予定日): 次に部品が入荷する予定の日付を記載します。
- 列K (最終出荷日): 最後に部品が出荷された日付を記載します。
シート2: 入荷記録、シート3: 出荷記録、シート4: 前残記録
- 各シートは、入荷、出荷、期間開始時の在庫数(前残)を記録するために用意されています。
構成要素は以下のとおり
- 列A (部品名): 各部品の名称を記載します。
- 列B (品番): 部品ごとの固有の品番を記載します。
- 列C (入荷数、出荷数、前残数): 入荷数、出荷数、期間開始時の在庫数を記載します。
SUMIF関数の活用
- 入荷数合計と出荷数合計を計算するために、
SUMIF
関数を使用します。
VLOOKUP関数の活用
- 最終出荷日を自動で更新するために、
VLOOKUP
関数を使用します。
在庫管理エクセル無料テンプレートの注意点
SUMIF
関数やVLOOKUP
関数を使用する際は、品番などの検索キーが一致している必要があります。- データ量が増加するとエクセルの処理速度が低下する可能性があるため、不要なデータは定期的に整理してください。
- 「安全在庫量」、「発注点」、「発注量」はあらかじめ計算して入力する必要がありますが、一般的には以下の考え方で算定が可能です。
安全在庫量の計算
安全在庫量は、予測できない需要の変動や供給の遅延に備えて保持する在庫の量です。一般に、安全在庫量は次のように計算できます:
安全在庫量 = (最大リードタイム - 平均リードタイム) × 平均日販売数
発注点の計算
発注点(リオーダーポイント)は、在庫がこのレベルに達した時点で新たに発注を開始する必要がある在庫量です。発注点は次のように計算できます:
発注点 = (平均リードタイム × 平均日販売数) + 安全在庫量
発注量の計算
発注量(オーダークォンティティ)は、一度に発注する商品の数量です。経済的発注量(EOQ: Economic Order Quantity)モデルなどを用いて計算することができますが、簡単な方法としては、定期的な需要を満たしつつ、保管コストと発注コストのバランスを考慮して決定します。EOQの計算式は以下の通りです:
EOQ = √((2 × 年間需要量 × 発注コスト) ÷ 保管コスト率)
これらの計算式をエクセルで利用するには、関連するデータ(リードタイム、日販売数、年間需要量、発注コスト、保管コスト率など)をシートに入力すれば、上記の式をセルに適用して計算できるようになります。それはには、それぞれで工夫していくことが必要ですよね。ぜひ具体的な数値や工場の状況に応じて、これらの式をカスタマイズして応用してみてください。
業務効率化のための在庫管理アプリの選択と導入
小さな製造業の場合は、数人がフル回転している中で「在庫管理の強化」を求められているわけですから、その効率化への課題はなおさら重要です。だからこそエクセルでの在庫管理を実行しながら次のステップ、つまり便利な「在庫管理アプリ」の活用に歩を進めていく必要があります。そこで今回は「在庫管理アプリ」はどのようにして選べてよいか?選び方から導入のコツまで、わかりやすく解説していきましょう。
自社の在庫管理に適したアプリの選び方
在庫管理アプリを選ぶ際は、自社の仕事の進め方に合った機能を持つものを選択することが重要です。例えば、リアルタイムで在庫状況を追跡できる機能や、発注プロセスを自動化できる機能があるアプリは、時間とコストの節約に大きく貢献します。また、使用する人が直感的に操作できるデザインを持つアプリを選ぶことも大切です。さらに、将来的な工場の成長に合わせて拡張可能であるかどうかもチェックしましょう。
在庫管理アプリの導入時の注意点と課題
在庫管理アプリを導入する際には、いくつかの注意点があります。まず、アプリ導入に伴うコストを事前に把握し、予算内で収まるかどうかを検討する必要があります。また、アプリが自社で使っているアプリやソフトウェアとの互換性を持つかも重要です。互換性がない場合、追加の調整やカスタマイズが必要になることがあります。さらに、スタッフの学習のしやすさも重要なポイントです。効果的な導入のためには、スタッフがアプリを正しく使いこなせるようにならないとダメですよね。
クラウド対応の在庫管理アプリのメリット
クラウド対応の在庫管理アプリを導入することには、多くのメリットがあります。まず、クラウドサービスであれば、どこからでもリアルタイムで在庫データに見れるようになります。これにより、出先でも最新の在庫情報を確認でき、迅速な意思決定が可能に。また、クラウドサービスがバックアップに対応していれば、データの損失リスクを大幅に減らすことができます。
小さな製造業でも、適切な在庫管理アプリを導入することで、在庫管理の効率化と精度の向上を実現できます。自社の仕事のやり方に合ったアプリを選択し、適切な準備と学習環境を整備することを忘れないようにしてください。
製造部のおすすめ製造業の在庫管理アプリランキング
製造業に特化した在庫管理は、効率的な生産プロセスとコスト削減の鍵を握っています。今回は、小規模から中規模の製造業者にとって、特に役立つ在庫管理アプリのランキングをご紹介します。これらのアプリは、在庫の見える化、発注プロセスの自動化、リアルタイムでの在庫追跡など、製造業における様々なニーズに応えるために選ばれました。
順位 | システム名 | 初期費用 | 月額利用料 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
1 | 鉄人くん | 0円 | 3万円から | IT補助金450万円まで、製造業専門 |
2 | eeeCLOUD | 0円 | 2万円から | 使いやすさ、効果的な在庫管理 |
3 | SmartMat Cloud | 150,000円~ | 25,000円~ | 在庫管理自動化、重さ計測マット使用 |
4 | アラジンオフィス | 1,200,000円 | 情報なし | 柔軟性、フィット感、低コスト、3,600社以上の導入実績 |
5 | みえぞう | 情報なし | 29,800円から | Web型、導入・運用コスト抑制 |
第1位:鉄人くん
”鉄人くん”は製造業専門のクラウド型生産・販売管理システムで、24時間365日のサポート体制やデータ保存無制限を提供しています。特に在庫管理機能は使い勝手がよく、リアルタイムの在庫追跡やデータ集約が容易なのが特徴です。初期費用は0円で、最短1日でのスタートが可能。在庫管理機能に加え、生産管理、販売管理などの機能も兼ね備えており、製造業のニーズに合わせた幅広い管理が可能になります。年間でかかる料金については、具体的な数値は示されていませんが、IT補助金が450万円まで使用可能で、月額は3万円からとなっています。詳細情報や最新の料金については、公式サイトを参照してください。
第2位:eeeCLOUD
eeeCLOUDは、テービーテック株式会社が運用するクラウド型の在庫管理システムで、使いやすさ、効果的な在庫管理、そして低コストでの運用が可能です。このシステムは、在庫管理の自動化やリアルタイムの在庫追跡を容易にし、カスタマイズが可能な点が特徴です。料金プランは初期費用0円からで、月額は2万円から始まります。在庫管理機能に加え、受発注管理やロット管理など、製造業の幅広いニーズに対応しています。さらに詳しい情報は、こちらで確認できます。
第3位:SmartMat Cloud
SmartMat Cloudは、在庫管理を自動化し、日々の棚卸しや管理が不要になるシステムです。重さを計測するマットを使って在庫をリアルタイムで追跡し、細かな部品や液体なども管理できます。また、自動発注や社内調達部門との連携を強化し、業務の効率化を図ります。初期費用(税別)は150,000円から、月額は25,000円からで、ネットワーク機器のオプションもあります。詳細な料金情報やさらなる機能については、公式サイトでの確認をお勧めします(SmartMat Cloud)。
第4位:アラジンオフィス
アラジンオフィスは3,600社以上の導入実績を持つ販売管理・在庫管理システムです。柔軟性、フィット感、低コストに特化し、ファッション、食品、医療など様々な業種に対応します。100%自社開発による高カスタマイズ性と、あらゆるトラブルに対する迅速な自社対応が特徴です。価格は1,200,000円からで、詳細情報はこちらで確認できます。
第5位:みえぞう
みえぞうは、場所と時間の制約なく利用可能なWeb型在庫管理システムです。導入・運用コストを抑え、操作性を追求しています。複数拠点の在庫情報を一元管理し、データ連携と自動計算機能で作業の簡略化を実現します。料金は月額29,800円からで、無料お試しサービスが提供されています。スタンダード型と生産管理支援型の2種類があり、業種に合わせた最適なシステムを提案します(SmartMat.io)。
これらの在庫管理アプリ・システムは、製造業における様々な課題に対応するために開発されており、各社のウェブサイトで更に詳しい情報やデモ版の試用が可能な場合もあります。自社の状況に合わせた最適なシステムを選択し、生産性の向上とコスト削減を実現しましょう。
※本ランキングは、機能性、コストパフォーマンス、ユーザーレビューなど、複数の基準をもとに編纂されています。各システムの最新情報は公式サイトを参照してください。
まとめ:在庫管理アプリをエクセルでつくる方法
在庫管理のシステム化は、製造業における効率化とコスト削減の鍵です。今まで紹介したシステムの選択肢を見て、「どれが自社に合っているか」「本当に導入の価値はあるのか」と迷っているかもしれません。しかし、エクセルを活用した在庫管理システムは、これらの問題を解決し、あなたのビジネスを新たな段階へと導くことにつながります。
エクセルは、多くの企業で既に利用されているツールです。そのため、新たなソフトウェアを学ぶ必要がなく、すぐに在庫管理のシステム化を始めることができます。そしてさらにそのエクセルに工夫を加え続けることによって、在庫のリアルタイム追跡、自動発注、データの集約が可能になり、これまで人手に頼っていた作業を大幅に効率化することができます。
また、エクセルでの在庫管理システムは、カスタマイズが容易です。そのため自社の仕事の進め方に合わせて、必要な機能を自由に追加・調整することができます。これにより、完全にオーダーメイドの在庫管理システムを、追加コストなしで構築することが可能になるわけです。
「エクセルで本当に効果的な在庫管理ができるのか?」と疑問に思うかもしれません。しかし、エクセルはその柔軟性とカスタマイズ性で、多くの中小製造業で実際に最適な在庫管理ソリューションを提供しています。なのでまず無料テンプレートの利用や、インターネット上で共有されている豊富な活用事例を参考にすることで、今すぐにでも在庫管理のシステム化を始めることができます。
在庫管理の効率化は、時間の節約だけでなく、コスト削減、ミスの減少にもつながります。これは、ビジネスの成長を加速させるための重要な一歩です。エクセルで在庫管理システムを構築することは、その第一歩を踏み出すための、手軽で効果的な方法です。
今こそ、在庫管理のシステム化を検討し、ビジネスの未来に投資する時です。エクセルを使った在庫管理で、あなたのビジネスを次のレベルへと引き上げましょう。
もし、確認したいことがあれば以下まで気軽にZOOMでの無料相談をお申込みいただければと思います。
滋賀県よろず支援拠点> https://www.shigaplaza.or.jp/yorozu/contact
※ 西本を指名すれば、全国どこからでも申込み可能です。
それでは今日はここまでです。今後とも宜しくお付き合い下さい☆
長文乱文を最後まで読んでくださりいつもありがとうございます♪
すべては御社の発展のために、すべてはあなたの笑顔のために