5S活動の赤札作戦|赤札とリストの無料フォーマットと運用方法解説

5S活動の赤札作戦|赤札&リストの全部入り無料フォーマットと運用方法解説

「あれ、長らくここに置いてある設備、最近使ってないなぁ…」

「この箱、いつからここに置いたままなんだろう…?」

製造現場で働くあなたなら、そう気づいた経験もあるかと思います。

実は、使われていない工具や部品、材料などが放置されている状態は、スペースを占有し、ムダを生み出し、作業効率や安全性を低下させる大きな原因になってます。

そこで登場するのが「赤札作戦」という方法です。

赤札作戦とは、不要なモノに赤い札(赤札)を貼り付けて、見える化する5S活動の秘密兵器です。

まるで町工場の名探偵のように、現場に潜むムダを次々と暴き出してくれるんです。

この赤札作戦を実施してみることで、

  • 作業スペースが広くなって、動きやすくなる!
  • 必要なモノがすぐに見つかって、作業効率がアップする!
  • 整理整頓されたキレイな現場で、気持ちよく仕事ができる!

なんて効果が期待できます。

しかも、今回は赤札フォーマットとリストがセットになった無料ダウンロード資料をご用意しました!

これを使えば、あなたも今日からすぐに赤札作戦を始められます。

「でも、赤札作戦って知らないしやっぱり難しんですよね…」

「どうやって進めればいいか分からない…」

そんな心配の声が聞こえてきそうなので、今回はこの記事では、赤札作戦の基礎知識から具体的な運用方法、そして成功事例まで、分かりやすく解説していきます。

そして今回は、よくある質問にもお答えしているので、赤札作戦をまったく知らない方でも安心して取り組んでいただけると思います。

なのですぐ赤札作戦を進めて、あなたの職場をムダのない、快適な空間に変身させましょう!

では今回も読み終えるまでのお時間、しばらくお付き合いくださいませ。

目次

5S活動における赤札作戦とは?

では今回のテーマ「赤札作戦」とはどのような作戦なんでしょうか?それを説明するには、まず5S活動について簡単にでも押さえておく必要があります。

5S活動の基礎知識

「5S」のことを「ただキレイに片づければよい」と勘違いしている方がいますが、1つひとつの意味合いをちゃんと理解していますでしょうか?

5S活動とは、職場の環境を改善するための活動で、以下の5つのSから成り立っています。

  1. 整理: 不要なものを捨てて、不要なものがいっさい存在しない職場をつくります
  2. 整頓: 必要なものを決められた場所に置いて、最高なパフォーマンスが出せるように
  3. 清掃: 職場をピカピカな状態にして維持する
  4. 清潔: 3Sレベル=整理・整頓・清掃を維持するためのしくみ:未然防止策を考える
  5. 習慣(しつけ): 清潔で考えた未然防止策を守って行動するための工夫を増やす

5S活動を徹底することで、職場環境が改善され、作業効率や品質の向上、安全性の確保などに繋がります。

整理&整頓の重要性

5S活動の中でも特に重要なのが「整理」と「整頓」です。

「整理」は、必要なものと不要なものを区別し、不要なものを処分すること。

「整頓」は、必要なものをいつでも取り出せるように、決められた場所に置き、表示することです。

整理整頓ができていないと、

  • 必要なものがすぐに見つからない
  • 作業スペースが狭くなる
  • モノにつまずいてケガをする
  • 探し物に時間がかかる

など、様々な問題が発生します。

逆に、整理整頓がしっかりできていると、

  • 作業効率がアップする
  • ミスが減る
  • ストレスが軽減される
  • 安全性が向上する

など、多くのメリットがあります。

赤札作戦の目的とメリット

赤札作戦とは、5S活動で重要な「整理」を効率的に行うための方法です。

不要なモノに赤い札(赤札)を貼り付けて、一定期間様子を見ることで、本当に必要なモノなのかを判断します。

赤札作戦を導入することで、以下のメリットが期待できます。

  • 現場のムダを削減: 不要なモノを処分することで、スペースを有効活用できます。
  • 作業効率の向上: 必要なモノがすぐに見つかるようになり、作業効率がアップします。
  • 安全性の確保: モノにつまずいたり、落下したりする危険性を減らし、安全な職場環境を作れます。
  • コスト削減: 在庫管理の効率化や、ムダな購入を減らすことで、コスト削減に繋がります。
  • モチベーション向上: 整理整頓された清潔な環境で働くことで、従業員のモチベーション向上に繋がります。

赤札作戦は、5S活動を成功させるための強力なツールと言えるでしょう。

赤札作戦の成功事例

でも「うちの工場でも、赤札作戦って効果あるのかな…?」そう思ってしまうのも無理がありません。そこで、小さな工場でも、赤札作戦を導入して成功した3つの事例をご紹介しましょう。

製造現場・工場内の事例

株式会社D社(金属加工・従業員12名)

「あー、また工具が見つからない!」

狭い工場内。工具を探し回る社員たちのイライラは募るばかり。

「通路も狭くて、材料を運ぶのも一苦労だよ…」

社長の田中(仮名)さんも頭を抱えていました。

そんな時、ベテラン社員の鈴木(仮名)さんが提案したのが「赤札作戦」でした。

「これ以上、ムダな時間とスペースに悩まされるのはゴメンだ!」

関係者全員で決意を固め、1ヶ月間、使用頻度の低い工具や余剰在庫の材料に赤札を貼り付けていきました。

最初は半信半疑だった田中社長も、工場内の変化に驚きました。

「あれ?工場が広くなったみたいだ!」

通路が広くなり、作業がしやすくなっただけでなく、工具を探す時間も大幅に減り、作業効率が10%程度もアップしたのです。

さらに、不要な在庫を処分したことで生まれたスペースに、新しい設備を導入すると、まるで違う工場のようなイメージ変化をおこすことができました。

「赤札作戦をやって本当によかった!」

社員たちの顔には、以前のイライラした表情はなく、笑顔が少しずつ増えていきました。

成功のポイント

  • 少人数だからこそ、全員で協力して赤札を貼る作業を行い、チームワークが生まれた。
  • 処分するか迷うものは、「とりあえず赤札」をルール化し、判断を先延ばしにすることで、スムーズに作業が進んだ。
  • 赤札作戦後も、毎週1回、10分間の整理整頓タイムを設け、清潔な状態を維持することで、効果を持続させている。

工具・備品倉庫等の事例

株式会社E社(プラスチック製品製造・従業員15名)

「あの治具、どこに行ったんだっけ…?」

工具・備品倉庫の前で、途方に暮れる若手社員の山田(仮名)さん。

倉庫内は工具や治具が山積みになっており、どこに何があるのか全く分かりません。

「また同じ工具を買ってしまった…」

重複購入によるムダなコストも発生していました。

そこで、リーダーの佐藤(仮名)さんが中心となり、赤札作戦を導入。

使用頻度や種類ごとに工具を分類し、置き場所を明確にしました。

それに加えて、工具や治具を写真付きで管理台帳に登録。

「これなら、誰でもすぐに必要な工具を見つけられますね!」

山田さんも笑顔になりました。

工具の重複購入もなくなり、コスト削減にも成功。

スムーズな工具の貸し借りによって、作業効率も向上しました。

成功のポイント

  • 工具や治具を写真付きで管理台帳に登録し、誰でもわかるようにした。
  • 使用頻度の高い工具は作業台近くに、低いものは腰の高さに配置するなど、 経済的な工夫を取り入れた。
  • 倉庫の責任者を決め、整理整頓の状態を管理するようにした。

事務所・オフィスの事例

株式会社F社(食品加工・従業員10名)

「あの書類、どこにしまったかな…」

山積みの書類に埋もれながら、事務員の加藤(仮名)さんはため息をつきます。

必要な書類を探すのに、毎日30分以上も無駄にしていました。

古い書類が場所を取っていることも問題でした。

「なんとかしなきゃ…」

そう思った加藤さんは、赤札作戦を試してみることに。

1年以上使用していない書類やファイルに赤札を貼り付けて、不必要なモノを廃棄していきました。

すると、事務所内が驚くほどスッキリ!

必要な書類がすぐに見つかるようになり、書類を探すストレスから解放されました。

「もっと早くやっていればよかった!」

加藤さんは、書類整理の大切さを実感しました。

成功のポイント

  • 書類の保管期限を設け、古い書類は定期的に処分するようにした。
  • 重要な書類は電子化し、ペーパーレス化を進めた。
  • 赤札作戦後も、月に1回、整理整頓の時間を設け、きれいな状態を維持している。

これらのストーリーは、どれも従業員15名以下の中小製造業です。

赤札作戦は、規模の大小に関わらず、どんな職場でも効果を発揮します。

これは取り組んだ職場だけが入手できるメリットです。誰かの指示を待つのではなく、率先して取り組めば、誰だって同様の成果を得ることができるものなのです。

赤札作戦の運用方法

「よし、赤札作戦をやってみよう!」そう決意したあなたのために、赤札作戦をスムーズに進めるための、6つのステップをご紹介していきます。

運用手順の6つのステップ

STEP
赤札の貼り付け

対象範囲を明確にする

  • まずは、赤札作戦を行う範囲を決めましょう。
  • 工場全体、特定のエリア、倉庫など、範囲を明確にすることで、作業がスムーズに進みます。

赤札の準備

  • 赤札フォーマットをダウンロードし、必要事項を記入します。
  • 品名、数量、設置場所、貼り付け日などを記入しましょう。
  • 赤札は、目立つ場所に貼り付ける必要があります。
  • 必要に応じて、テープやマグネットなどを用意しましょう。

赤札の貼り付け

  • 対象範囲内にある、不要と思われる物に赤札を貼り付けます。
  • 工具、材料、備品など、あらゆる物が対象となります。
  • 迷う場合は、「とりあえず貼ってみる」ことをおすすめします。
  • 赤札を貼る際には、日付を記入しておきましょう。
STEP
赤札の回収

回収期間を設定

  • 赤札を貼り付けてから、一定期間経過後に回収します。
  • 回収期間は、1ヶ月程度が目安です。
  • 期間を設定することで、不要な物を明確にできます。

赤札の回収

  • 期間が経過したら、赤札を回収します。
  • 回収漏れがないように、注意しましょう。
  • 回収した赤札は、大切に保管してください。
STEP
赤札リストの作成

リストの作成

  • 回収した赤札の情報をもとに、赤札リストを作成します。

ツールの活用

  • Excelなどの表計算ソフトを併用すると、リスト作成が効率的です。
  • データを整理・分析しやすくなるので、おすすめです。
STEP
処分の判断

判断基準の設定

  • 赤札リストを見ながら、それぞれの品物について、本当に必要かどうかを判断します。
  • 判断基準を明確にすることが重要です。
  • 例えば、【一定期間使用されていない物】
    • 壊れている物
    • 重複している物
    • 必要性が低い物

などが挙げられます。

関係者との協議

判断に迷う場合は、関係者に確認しましょう。

複数の視点で判断することで、より適切な判断ができます。

STEP
処分の実行

処分方法の決定

  • 不要と判断した品物は、処分します。
  • 処分方法は、以下のいずれかを選びましょう。
    • 売却
    • 廃棄
    • リサイクル
    • 社内での再利用

処分の実行

  • 決定した処分方法に従って、品物を処分します。
  • 処分後は、赤札リストに処分結果を記録しましょう。
STEP
効果の検証

効果の測定

  • 赤札作戦後、現場はどう変わったでしょうか?
  • 作業効率、スペース、安全性など、様々な観点から効果を測定しましょう。
  • 定量的なデータで効果を測定することで、改善効果を明確にできます。

改善点の検討

  • 効果が低い場合は、その原因を分析し、改善点を検討しましょう。
  • 赤札作戦は、継続的に実施することで、より効果を発揮します。

運用体制

赤札作戦を成功させるためには、適切な運用体制を構築することが重要です。

リーダーを決める

  • リーダーは、赤札作戦全体の進捗管理や、問題解決を行います。
  • リーダーには、現場をよく理解し、リーダーシップを発揮できる人が適任です。
  • 小規模工場であれば、社長や工場長がリーダーを務めるケースが多いでしょう。

チームを編成する

  • 赤札作戦を効率的に進めるために、チームを編成しましょう。
  • チームメンバーは、現場の各部門から選出すると、様々な視点から意見を出し合えます。

役割分担を明確にする

  • チーム内で、役割分担を明確にしましょう。

例えば、赤札の貼り付け、回収、リスト作成、処分の判断など、それぞれの担当者を決めると、責任を持って作業を進められます。

ルール決め

赤札作戦をスムーズに進めるために、事前にルールを決めましょう。

赤札を貼る対象

どのような物に赤札を貼るのか、基準を明確にしましょう。

例えば、「1ヶ月以上使用していない物」や「壊れている物」など、具体的な基準を設けることで、判断に迷うことを防ぎます。

赤札の保管期間

赤札を貼ってから、どれくらいの期間保管するのかを決めましょう。

保管期間は、1ヶ月程度が目安です。

処分の判断基準

どのような基準で処分を判断するのかを明確にしましょう。

例えば、「保管期間中に1度も使用されなかった物」や「修理費用が高額な物」などを処分対象とするなど、具体的な基準を設けることが重要です。

処分方法

処分方法を事前に決めておきましょう。

売却、廃棄、リサイクルなど、それぞれの処分方法に応じて、担当者や手順を明確にしておきます。

よくあるトラブルと対策

赤札作戦を進める中で、以下のようなトラブルが起こることがあります。

トラブル1:赤札を剥がしてしまう

対策:赤札を貼る際に、なぜ赤札を貼ったのかを記入しておきましょう。

こうすることで、赤札を剥がそうとした人が、その理由を再認識できます。

トラブル2:処分をためらってしまう

対策:処分するか迷う場合は、「とりあえず赤札」をルール化し、判断を先延ばしにしましょう。

一定期間経過後、改めて必要性を判断することで、冷静に判断できます。

トラブル3:赤札作戦が継続しない

対策:赤札作戦後も、定期的に整理整頓を行うようにしましょう。

毎週1回、10分間の整理整頓タイムを設けるなど、習慣化することが重要です。

赤札作戦は、職場環境を改善するための有効な手段です。

ぜひ、これらのポイントを踏まえ、あなたの職場でも赤札作戦を導入してみてください。

赤札作戦の効果を高める3つのポイント

赤札作戦をただ漫然と行うだけでは、思うような効果が得られないこともあるかと思います。そこで、この赤札作戦で最大限の効果を発揮するために、ぜひ以下の3つのポイントを押さえてください。

ポイント1:徹底的な現状把握

赤札作戦を始める前に、まずは現状を把握することが重要です。

「現場にはどんなモノがあるのか?」
「どれくらいの量があるのか?」
「どこに置かれているのか?」

などをしっかりと把握することで、赤札を貼るべき対象を明確にできます。

例えば、

  • 工場内をくまなく歩き回り、モノの配置や状態を確認する
  • 工具や材料の在庫リストを作成する
  • 写真や動画を撮影して記録する

などの方法があります。

現状を把握することで、ムダなモノや重複しているモノを発見できるだけでなく、整理整頓の目標を立てることにも役立ちます。

ポイント2:関係者への周知

赤札作戦を行う際は、関係者全員に目的や内容をしっかりと周知しましょう。

なぜ赤札作戦を行うのか、どのように進めるのかを理解してもらうことで、協力体制を築くことができます。

例えば、

  • 朝礼やミーティングで説明する
  • ポスターや掲示物で周知する
  • 社内メールで情報を共有する

などの方法があります。

周知の際には、赤札作戦のメリットを具体的に伝えることで、参加意識を高めることができます。

「赤札作戦を行うことで、作業スペースが広くなり、作業効率がアップします!」
「整理整頓された職場環境で、気持ちよく仕事ができます!」

のように、メリットを強調することで、積極的に参加してもらえるでしょう。

ポイント3:継続的な改善

赤札作戦は、一度実施すれば終わりではありません。

定期的に実施することで、整理整頓された状態を維持し、継続的に改善していくことが重要です。

例えば、

  • 毎月1回、赤札作戦を実施する
  • 定期的に整理整頓の時間を設ける
  • 改善状況を共有し、モチベーションを維持する

などの方法があります。

継続的な改善を行うことで、職場環境の改善だけでなく、従業員の意識改革にも繋がるでしょう。

これらのポイントを意識することで、赤札作戦の効果を最大限に引き出し、より良い職場環境を実現できるでしょう。

赤札の作り方・書き方

赤札作戦で使う「赤札」は、専用のフォーマットを使うのがおすすめです。必要な情報を整理して記入することで、後々の管理がスムーズになります。

5S活動の赤札作戦|赤札&リストの全部入り無料フォーマットと運用方法解説
5S活動の赤札作戦フォーマット

必要な項目

赤札には、以下の項目を記載しましょう。

  • 赤札番号: 赤札を識別するための番号です。連番で付けていくと管理しやすくなります。
  • 品名: 赤札を貼る物の名前を具体的に記入します。「工具」「部品」などではなく、「スパナ17mm」「ボルトA型」のように記入しましょう。
  • 数量・単位: 同じ品物が複数ある場合は、数量と単位を記入します。
  • 設置場所: 赤札を貼る物の設置場所を記入します。「工場内北側」「倉庫棚2段目」のように、具体的な場所を記入することで、後で探す手間が省けます。
  • 貼り付け日: 赤札を貼り付けた日付を記入します。
  • 保管場所: 処分を保留する場合の保管場所を記入します。
  • 処分方法: 処分方法が決まっている場合は、記入しておきましょう。売却、廃棄、リサイクルなど、具体的な方法を記入します。
  • 担当者: 赤札を貼った担当者の名前を記入します。
  • 備考: その他、必要な情報があれば記入します。例えば、「故障している」「使用期限切れ」などの情報を記入しておくと、後で判断する際に役立ちます。

記入例

例えば、工場内の北側に設置されている、1ヶ月以上使用していないスパナ17mmに赤札を貼る場合は、以下のように記入します。

  • 赤札番号:001
  • 品名:スパナ 17mm
  • 数量・単位:1 個
  • 設置場所:工場内北側 工具棚
  • 貼り付け日:2024年10月13日
  • 保管場所:
  • 処分方法:
  • 担当者:田中太郎
  • 備考:1ヶ月以上使用していない

注意点

  • 赤札は、目立つ場所に貼り付けましょう。
  • 赤札は、剥がれにくいようにしっかりと貼り付けましょう。
  • 赤札に記入する情報は、正確に記入しましょう。
  • 赤札を貼った後は、定期的に確認しましょう。

赤札は、ExcelやWordで作成することができます。

しかし、自分で作成するのが面倒な場合は、無料のテンプレートを利用するのも良いでしょう。

この記事の下の方にも、無料でダウンロードできる赤札フォーマットをご用意していますので、ぜひ、ご活用ください。

赤札リストの作成方法

赤札を貼ったら、次はリスト化です。赤札リストは、赤札作戦を効率的に進めるための重要なツールですので、かならず作成してください。

5S活動の赤札作戦|赤札&リストの全部入り無料フォーマットと運用方法解説2
赤札リストの展開例

リスト作成の目的

赤札リストを作成する目的は、以下の通りです。

  • 赤札の情報を一元管理する
    • 多くの赤札を貼った場合、それぞれの情報を個別に管理するのは大変です。
    • 赤札リストに情報をまとめることで、一元管理できます。
  • 処分の判断材料にする
    • 赤札リストを見ることで、どの品物がどれくらいの期間放置されているのか、
    • どこに設置されているのかなどを把握できます。
    • これは、処分の判断をする際の重要な材料となります。
  • 赤札作戦の効果を検証する
    • 赤札リストは、赤札作戦の効果を検証するためにも役立ちます。
    • どれだけの品物に赤札が貼られたのか、
    • どれだけの品物が処分されたのかなどを分析することで、
    • 赤札作戦の効果を数値化できます。

必要な項目

赤札リストには、以下の項目を記載しましょう。

  • 赤札番号: 各赤札に割り振られた番号です。
  • 品名: 赤札を貼った物の名前です。
  • 数量・単位: 同じ品物が複数ある場合は、数量と単位を記入します。
  • 設置場所: 赤札を貼った物の設置場所です。
  • 貼り付け日: 赤札を貼り付けた日付です。
  • 担当者: 赤札を貼った担当者名です。
  • 処分予定日: 処分予定日を決めている場合は記入します。
  • 処分方法: 処分方法が決まっている場合は記入します。
    • 売却、廃棄、リサイクルなど
  • 処分結果: 実際にどのように処分したかを記入します。
    • 処分日や売却金額なども記録しておくと、後々役立ちます。

Excelでのリスト作成

Excelなどの表計算ソフトを使うと、リスト作成が効率的です。

関数を活用した集計

Excelの関数を使うことで、集計作業を自動化できます。

例えば、

  • COUNTIF関数で、特定の条件に合致する赤札の数を数える
  • SUMIF関数で、特定の条件に合致する赤札の数量を合計する

などができます。

データの可視化

Excelのグラフ機能を使うことで、データを視覚的に分かりやすく表示できます。

例えば、

  • 円グラフで、処分方法の内訳を表示する
  • 棒グラフで、設置場所ごとの赤札の数を表示する

などができます。

作成時の注意点

  • 正確に情報を記入する
    • 赤札リストの情報は、正確に記入しましょう。
    • 間違った情報があると、処分の判断を誤ったり、
    • 後でトラブルになる可能性があります。
  • 定期的に更新する
    • 赤札リストは、定期的に更新しましょう。
    • 新たに赤札を貼った場合は、リストに追加します。
    • 品物を処分した場合は、リストから削除したり、
    • 処分結果を記入したりします。
  • 共有しやすいようにする
    • 赤札リストは、関係者全員が確認できるように、
    • 共有しやすい場所に保管しましょう。
    • オンラインストレージサービスなどを活用するのも良いでしょう。

赤札リストを効果的に活用することで、赤札作戦を成功に導きましょう。

【無料ダウンロード】赤札フォーマット

ここまで読んで、「よし、赤札作戦をやってみよう!」と思った方もいるのではないでしょうか?

でも、記事を細かく読んでいっても「どうやって作ればいいの?」「どんなデザインでみんな使っているのか?」と悩んでしまう方もいるかもしれません。

そんな方のために、すぐに使える赤札フォーマットをご用意しました!これをこのまま使うもよし、これを元に自社の合うスタイルへと編集するもよしです。

Excelフォーマット

  • エクセルが使えれば、項目の追加や並び替えが自由にできます。
  • 複数の赤札を一括で管理したい方におすすめです。
  • 赤札番号を自動で割り振ったり、関数を使うことも可能です。
  • 赤札そのものと赤札リストを連携させることも可能です。
  • 集計関数を工夫して使えば、赤札結果の状況を分析できます。

PDFフォーマット

  • 印刷してすぐに使いたい方におすすめです。
  • 項目が固定されているので、記入ミスを防ぎます。
  • 手書きで記入することもできます。

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注:Yahoo!やGmailなどのフリーメールアドレスはご遠慮下さい。

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※ 今後、5S活動に役立つ情報や、セミナー情報などをメールで配信させていただきます。
※ 配信を希望されない場合は、メールに記載されている配信停止の手順に従って、解除してください。
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これらのフォーマットを参考に、ぜひあなただけの赤札を作成してみてください。

赤札作戦のよくある質問

赤札作戦について、よくある質問をQ&A形式でまとめました。

Q1. 赤札作戦って、どんな職場でも効果がありますか?

A1. はい、製造現場だけでなく、オフィスや倉庫など、どんな職場でも効果があります。 職場環境を改善し、業務効率を向上させるために、ぜひ導入をご検討ください。

Q2. 赤札を貼る基準は、どのように決めればいいですか?

A2. 「1ヶ月以上使用していない物」「壊れている物」「重複している物」など、 具体的な基準を設けることが重要です。 職場の実情に合わせて、判断しやすい基準を設けましょう。

Q3. 処分するか迷う場合は、どうすればいいですか?

A3. 「とりあえず赤札」をルール化し、判断を先延ばしにしましょう。 一定期間経過後、改めて必要性を判断することで、冷静に判断できます。

Q4. 赤札作戦を成功させるためには、何が必要ですか?

A4. 関係者全員で協力することが大切です。 事前に目的や手順を共有し、全員が積極的に参加できる体制を作りましょう。 また、赤札作戦後も、定期的に整理整頓を行うことで、効果を持続できます。

Q5. 赤札フォーマットは、どうやって入手できますか?

A5. この記事で、Excel、Word、PDF形式の赤札フォーマットを無料で配布しています。 ぜひダウンロードして、ご活用ください。

Q6. 赤札作戦を行う上で、注意すべき点はありますか?

A6. 赤札を貼る際は、相手に不快な思いをさせないように、 丁寧に説明することが大切です。 また、処分する際は、個人情報や機密情報が含まれていないか、 十分に注意しましょう。

Q7. 赤札作戦の効果が出ない場合は、どうすればいいですか?

A7. 効果が出ない原因を分析し、改善策を検討しましょう。 例えば、赤札を貼る基準が曖昧だったり、 処分が進まなかったりすることが考えられます。 必要に応じて、ルールを見直したり、 関係者で話し合ったりするのも良いでしょう。

Q8. 赤札作戦に関する相談したい時はどうすればよいですか?

A8. このブログの『お問い合わせ』フォームの「製造業なんでも相談室」までご連絡ください。 専門のスタッフが丁寧に対応させていただきます。

ぜひ赤札作戦に関する疑問や不安を解消し、安心して取り組めるようにしましょう。

まとめ:5S活動の赤札無料フォーマット

この記事では、5S活動の強力なツールである「赤札作戦」について解説しました。

赤札作戦を導入することで、

  • 現場のムダを削減
  • 作業効率の向上
  • 安全性の確保
  • コスト削減
  • モチベーション向上

など、様々な効果が期待できます。

ぜひ、これらの情報を参考に、あなたの職場でも赤札作戦を導入し、 より良い職場環境を実現してください。

赤札作戦を進めることで、ムダのない、快適な職場を手に入れましょう!

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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