3s活動に限らずあらゆる改革というのは、ある程度進むと停滞の兆しが生まれます。
これは改革の構造上しかたがありません。
やはり運動エネルギーには摩擦係数がセットでついてくるようなもの。
変化させれば、逆に反作用も生まれます。
しかし一方でこれに備えて乗り越えやすい仕組みをしっかり初期段階でインストールしておきたいのです。
それはいったいどういうことなのか?
今回はそんなお話を進めてまいります。
3s活動の反作用
変革というのは派手です。
ガラッとかえようと宣言して、その通りガラっと変わろうとする。
みんなで変化させようと一致団結する。
そこまでは一瞬変われたとしましょう。
けれどその瞬間に今度は逆方向にチカラが加わります。
『あれ?景色がいつもと違うので落ち着かない』
『本当にそっちに変わっていいんだろうか?』
『違和感がある、一旦止まってみよう』
なんて、いろいろと心配性が顔を出しはじめます。
自転車の補助輪を外した直後、せっかくバランスがとれたのに、その自分を信用できずまたバランスを崩すのと同様です。
そうなんですよ。
やはり自分達は人間
良くも悪くも、以前の職場の雰囲気を覚えていて、しかも住めば都。
たとえキレイな職場でなくとも、その職場を気に入っているところも多々あるわけです。
いや、実際には人間は無意識に気に入ろうと、受け入れようと努力するものです。
そりゃね、長年一緒に過ごしてきたワケですから愛着も生まれて当然。
それがいきなり全員で一気に壊しにかかろうってんだからそりゃ乱暴な話でしょ。
要するに『心の準備』が整っていないまま見慣れない景色に進んでいくと、少なからず不安が生まれるものだということ。
そしてその不安が逆方向の違和感として現れて、そして改革をストップさせようと無意識に働きかけるわけです。
『止まってみようと思う』
『けれど、もちろん関係なく改革は進んでいく』
『さらに不安はつもる』
もう、どうどう巡りですよ。
そして自分だけおいてけぼりなイメージが積み重なってそのうち爆発します。
これは仕方がないんです。
大人になるための儀式みたいなものだと思ってもらってちょうどいい。
これが爆発しなかったら、逆になんだかウソくさいです。
よっぽどです。
本音が言いにくい職場になってしまっていることを疑ってもいいかもしれません。
この状況はさけられません。
しっかり受け止めて、向かい合っていただければ必ず解決に向かうハズです。
一方で、この状況になったとき、とても助かる救いの手があるのです。
それは実績の積上げなんです。
『ここまでみんなでやってきたのだから』
『ここまでキレイにしてきたのだから』
『ほら、最初と比べれば理想に近づいている』
不安になったら原点回帰!
やっぱり
『キレイな職場にしようと』
『快適な職場にしようと』
『気持いい職場にしようと』
みんなで決めてやってきたじゃないか!と初心を思い出す、振り返る機会が必要なわけです。
そのときに絶大なる効力を発揮するのが。。。
『ビフォーアフター報告書』なんです。
ビフォーアフター報告書とは
これはとてもシンプルです。
整理・整頓・清掃であればなんでもOK。
そのビフォーとアフターをカメラで写して比較報告書を作ります。
何かに取り組む度に報告するんです。
ちょっとした取り組むもすべて報告します。
そしてそれを3s掲示板に貼り出してみんなに見てもらうんです。
そしてTOP・リーダーを含めメンバー全員がシャチハタで『認め』印を押して『見ました報告!』
そういった実績をたくさん、たくさん、積み重ねていくことで、定期的に自分達の実績を定量化することができます。
今期の活動でビフォーアフター報告書がバサっとたくさんあるならそれが実績。
こんなに改善したんです!ってその軌跡を見える化することができるんです。
みんな、喉元過ぎれば熱さを忘れます。
悪いことでさえそうなのに、良いことだったらなおさら記憶に残りません。
だから、誰かがやった仕事をちゃんと評価できる仕組みが必要なんです。
自分がやった仕事もちゃんと褒めて認めてもらいたいはずです。
だから全体として褒めて認めるんです。
そういった仕組みをセットします。
そういった仕組みが徹底しているなら、反作用が起きたときに初心に戻りやすいのです。
変化していくことに慣れていくのです。
逆に、変化していかないことに違和感を覚えるほどの職場になったら、3s活動レベルも相当な高さになっていることを想像します!
それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆
長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪
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