現場と経営を繋ぐ専門家「事業戦略と現場を一本に繋ぐ」松本 泰良(まつもと やすよし)

松本泰良(まつもとやすよし)

皆さま、初めまして。現場と経営を繋ぐ専門家の松本 泰良(まつもと やすよし)です。

目次

営業から企画、そしてリコールの試練。私が「現場と経営を繋ぐ」理由(経歴と原体験)

私は大学卒業後、総合電機メーカーに入社し、約10年間にわたり家電製品の営業に従事してまいりました。製造業の一番先頭に立ち、市場の最前線で顧客ニーズと向き合いながら、販売戦略の立案および実行に携わることで、製品価値をいかに市場へ届けるかという視点を養ってきました。この営業経験は、その後のキャリアにおいても一貫して「顧客起点」で物事を考える基盤となっています。

その後、製造業のミッドフィルダー(司令塔)的なポジションとなる商品企画・開発部門へ異動し、商品ラインナップの構築、事業戦略の策定、売上および収支計画の立案といった事業全体のマネジメント業務に携わりました。製品一個に引き当てられる費用&収益構造を分析しつつ、一方で事業全体を俯瞰しながら意思決定を行うという経験を通じて、「事業戦略と生産現場、事業戦略と販売(消費)現場、それぞれ両方の現場を一本に繋ぐこと」の重要性を更に深く理解するに至りました。

また、商品原価管理および売価設定の実務や生産・販売・在庫を管理するPSI計画策定にも従事し、原価と売価のバランス、在庫最適化といったテーマにおいては、収益構造の改善に直結する領域として実践的な知見を蓄積しております。

製造現場においては、試作品や新製品の生産立会い、出来栄え判定、出荷判定といった業務にも従事し、製造ラインの現場実態を踏まえた品質判断および工程理解を深め、机上の理論ではなく、現場に根ざした実践的視点を養ってきました。

ではなぜ企業勤務だった私が中小企業診断士になり、製造業の皆様をはじめとする企業様支援を行う仕事をしているのかということですが、それは市場品質管理業務にも関与していた2010年頃にまで遡ります。

当時は、私が企画担当する製品において、経年劣化に起因する品質問題から複数回の商品リコールを発生させてしまい、その影響で事業基盤が危うくなってきていたのです。また、会社全体においても様々な問題が重なり、会社が存続するか否かの危機に見舞われ始めました。会社の状況がメディアによって世間に晒され始めると、会社の同僚達は皆仕事のモチベーションも維持出来なくなり、今後の生活に不安を抱き始めました。私も不安な毎日を過ごしていたことを今でも覚えています。

このような状況の中、私は製造業における製品品質の重要性と負の連鎖に見舞われた会社の脆弱さを身をもって痛感し、「製造業を生業とする方は、私と同じ境遇は絶対味わってはダメだ」という感情が沸々と芽生えだし、企業様を支援する現在の道を選んだという理由(ワケ)です。

現在は、製造業はもちろん、その他業界の企業様に向けても、実践経験で培った経験と中小企業診断士としての知識を融合しつつ、企業様の支援に取り組んでいます。

具体的には、不透明になりがちな個別商品原価において、実態に即した原価算定の仕組み構築を支援し、経営判断の精度向上をサポートしたり、生産性向上策においては、単なる設備投資で生産力を向上させるだけでなく、PSI計画の最適化や現場改善活動を通じた組織の活性化といった、ソフト面からの生産性向上策なども提案しています。そして現在も契約先企業の海外製造工場に年に複数回向かい、工程作業の実態をチェックしたり、出荷前試験に立ち会いながら、出荷を判定する業務にも従事しています。

製造現場こそが「企業の約束」を形にする場所(現場への想い)

私はこれまで、営業として市場の最前線に立ち、顧客の声に向き合う経験と、商品企画・開発として事業全体を俯瞰する立場の双方を経験してまいりました。また、事業の存続をも左右する製品品質の重要性を、辛く厳しい体験をもって痛感しています。そのような中で、一貫して実感しているのは、製造現場こそが企業価値の源泉であり、競争力の本質を担う存在であるということです。

市場においてどれほど優れた戦略やコンセプトを掲げたとしても、それが具体的な「製品」として具現化され、安定した品質で顧客に届けられなければ、価値は成立しません。その意味で製造現場は単なる生産機能ではなく、「企業の約束」を形にする、極めて重要な役割を担っている場であると考えています。

一方で、これまでの実務経験を通じて、現場が多くの課題を抱えている実態も目の当たりにしてきました。原価構造の不透明さ、需給バランスの歪みによる過剰在庫や機会損失、品質問題の再発といった課題は、いずれも現場単体では解決が難しく、事業戦略や組織構造と密接に結びついています。特にリコール対応を経験する中で、品質問題は単なる技術的課題ではなく、意思決定プロセスや組織間連携の在り方に起因する「構造的課題」であることも痛感しています。

だからこそ製造現場の改善を単なる効率化やコスト削減の文脈で捉えるのではなく、「事業全体の最適化」という視点で支援することが重要であると考えています。現場で起きている事象を起点にしながらも、その背景にある経営判断や計画精度、情報連携の在り方に踏み込み、本質的な課題解決につなげていくことが、支援に携わる者として重要度の高い取り組みであると捉えています。

実務経験×診断士の知見で導く「強み」と貢献できること

販売の現場から製造の現場までのライン実務全般を経験し、また品質の重要性と従業員モチベーション低下に起因する会社経営の危険性を知る私には、以下の強みがあると考えています。またそのような経験値を活かすことで、支援先様へ貢献してまいりたい所存です。

私の強み

  • 顧客起点で市場ニーズを捉え、製品価値を最大化する営業・企画両面の経験
  • 営業から商品企画・事業管理まで一貫して担った、製造業バリューチェーン全体の理解
  • 個別製品および事業全体の収益構造を分析し、意思決定につなげる数値管理力
  • 原価管理・価格設定・PSI計画など、利益に直結する領域での実務経験
  • リコール対応を含む品質問題の実体験に基づく、実践的な品質管理・リスクマネジメント力
  • 実務経験 × 中小企業診断士の知識を融合した、実行可能な支援力

貢献できること

  • 不透明になりがちな原価の「見える化」と、実態に即した原価管理体制の構築
  • 適正な価格設定による収益力改善(値決めの再設計支援)
  • PSI計画の最適化による在庫削減・キャッシュフロー改善
  • 営業・企画・製造の分断を解消し、「儲かる仕組み」を構築
  • 現場改善と組織活性化を通じた、生産性向上(ハード×ソフト両面)
  • 品質問題の未然防止および再発防止の仕組みづくり
  • 事業全体を俯瞰した戦略立案と実行支援

企業へのメッセージ:現場力と経営視点の融合で、持続的な成長を

これまでの経験を通じて培った「営業・企画・開発・品質・生産&消費の現場」と、生産から販売までの一貫したライン実践業務の知見を活かし、クライアント企業様の持続的な成長をご支援することが使命と感じています。

昨今の世界情勢は変化が激しく、日本の製造業を取り巻く環境も今後ますます不確実性を増していくものと考えられます。その中で持続的に成長していくためには、現場力と経営視点の融合が不可欠です。私は、現場と経営をつなぐ架け橋として、実践に根ざした支援を通じ、企業価値の向上に貢献していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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