生産性向上のための問題・課題解決の進め方(前編)

生産性向上のための問題・課題解決の進め方(前編)

改善活動を進める上で
「PDCAサイクルをまわす」
という言葉を聞いたことがあると
思います

今回はPDCAの
マネジメントサイクルに沿った
問題・課題解決の進め方について
2回にわたって説明してまいります

しばらくお付き合いくださいませ

 

なぜ問題・課題解決の進め方が必要なのか

「問題・課題解決の進め方」は
従業員ひとりひとりが
自ら問題・課題を発見し
それを自分たちで解決するための
進め方です

一人のスーパーマンが
問題・課題を解決することで
うまくいくこともあります

しかし、そんなスーパーマンも
一人でできることには限界があり
その人がいなくなったら?
といったリスクもありますよね?

チームで問題・課題解決するには
メンバーが共通的に
理解できる方法があった方が
活動がスムーズに進みます

会社や職場で継続的に改善活動が
行われるようにするために
従業員一人ひとりが
「問題・課題解決の進め方」
を理解することが大切なのです!

 

問題・課題解決の進め方全体像

問題・課題解決の進め方は
以下のような8ステップで進めます

Step1:問題・課題を明確にする
「あるべき姿」と「現状」との
ギャップ=問題・課題を
明確にします

Step2:層別する
問題・課題をブレイクダウンし
改善対象を決めます

Step3:目標を決める
「何を」「いつまでに」「どうする」
を明確にします

Step4:真因を追求する
「なぜなぜ5回」で
真因を突き止めます

Step5:対策を立てる
効果的な対策案に
絞り込みます

Step6:実行する
チーム一丸となって
素早く行動します

Step7:効果を確認する
目標を達成できたか
チェックします

Step8:標準化する
誰がやっても
同じ成果が出せるようにします

よく「PDCAを回す」と言いますが
それを具体的に
チームで進めるために
もっと細かいステップに
分けたイメージですね♪

では、次から
それぞれのステップについて
説明してまいりましょう

 

Step1:問題・課題を明確にする

 

仕事の目的を考える

まず、「なぜその仕事をするのか」
つまり、仕事の目的を考えます

今の仕事のやり方がベストではない
と常に疑問を持つことが
大切です

もっと楽にできないか?
もっとお金をかけずにできないか?

という問題意識が
大切なのです

 

自らあるべき姿を設定する

次に、あるべき姿を
設定するのですが
問題解決をする
本人が納得できる
「あるべき姿」を
設定することが
大切です

残念ながら
必ずしも社長の夢と
従業員の夢が同じとは
限りません。。

組織の使命と個人の思いを
結び付けることが
重要なのです

 

現状を正しく把握する

そして、問題解決をする際の
ベースとなる基準を
現場・現物・現実で
把握します

基準がないところに
改善なし!です

あるべき姿と現状との差を
見える化します

あるべき姿や現状を
意識することが
改善の第一歩なのです!

 

Step2:層別する

 

問題を層別する

問題がなぜ起きているか
を考える前に
問題を細分化し
どこに問題があるのか
を明らかにします

問題が特定できるような
切り口・視点を
考え、層別します

層別とは
たくさんのデータを
その得られたデータの特徴によって
グループ分けすることです

経験や勘に頼らず
現地・現物で問題を確認することが
大切です

問題点は
小さければ小さいほど
真因追求がシンプルになり
対策が立てやすくなります

層別の切り口の基本は

  • 「なに」
  • 「どこ」
  • 「いつ」
  • 「だれ」
  • 「どうやって」

です

 

取り組む問題点を絞り込む

層別によって問題が明らかになったら
「重要度」「緊急度」「拡大傾向」
で総合的に判断して
優先順位をつけ
「取り組む問題点」
を絞り込みます

「重要度」「緊急度」「拡大傾向」
の定義は
以下の通りです

「重要度」
問題が影響をおよぼす範囲と大きさ

「緊急度」
ただちに手を打たないと
どんな影響があるか

「拡大傾向」
放置しておくと
どれだけ不具合が
拡大するか

 

Step3:目標を決める

「あるべき姿」に
至るまでの過程を
目標に設定します

だからと言って
すぐに達成できる目標では
意味がなく

自分ができる!と思う目標の
2、3割増しぐらいが目安です

そして
「何を」「いつまでに」「どうする」
を数値で示します
これが非常に大切です!

 

 

それでは今日はここまで
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては御社の発展のために
すべてはあなたの笑顔のために

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この記事を書いた人

システムエンジニアを経て、自動車部品メーカで生産管理・業務改善を経験。その後、総合電機メーカで現場改善に従事。最近はIoT導入に携わり、IE手法との融合を目指す。現場改善と業務改善は両輪!がモットーの現場大好き人間!

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